タメオ ミナルディ M193 サンマリノGP F.バルバッツァ 製作記 | minicarcostomblogのブログ

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今回紹介するのはタメオのミナルディ M193 サンマリノGP ファブリッツィオ・バルバッツァ仕様です。

シンプルな見た目に白一色のボディで一見楽に出来そうに見えますが…。

写真は通常の穴の位置に合わせようとボディとシャーシを置いたところですが右側にズレが出来ました。

このキット、矢印で指しているようにシャーシ側の中心とボディ側の中心が明らかにズレているんです。

さらにタメオにしては鋳造が悪くコクピット側面の縁の部分が欠けていて前部の縁もギザギザしていて完全なハズレ個体でした。

ボディのリアエンドをシャーシと合わせようとすると今度はモノコック下面の部分が大きく左に偏って大きなズレが出来てしまいます。

ボディとシャーシが違和感なく面イチになるようにするには、リアのカウルの曲線部分をシャーシに合わせることを優先にした方が作業としては楽だと思われます。

そこでまずはボディのリア側とシャーシのリア側を合わせる事を優先してネジ留めの穴を開けたらやはり中心からズレました。

内側は見えなくなるにしてもボディの厚みが左右でかなり違っていてこのキットは設計段階でいい加減な感じがします。

リア側に合わせる事にしたので出っ張ってしまう矢印の部分ををひたすら削り続けます。

一応何とかはなりましたが、左側がペラペラに薄くなってしまいました。

ここまで削ってもまだ不十分なのでさらに薄くしたところペラペラなって強度的に問題があったので後ほどポリパテで内側を整形して厚みを持たせました。

いろんな箇所をいろいろ削りまくってなんとかボディとシャーシがそこそこ合うようになってきたところです。

タメオのキット作るのにこんなにポリパテ使ったの初めてだと思います。

右サイドはシャーシ側の黄色くなってる部分はボディに対して厚みが足りていないためポリパテで整形。

赤い矢印で指している付近から後ろのモノコック側面は出っ張っていたのでかなり削り込んでいます。

鋳造が悪くてメタルがちゃんと流れてなかったコクピットの縁の部分はハンダとポリパテで整形しました。

モノコック下面を兼ねているシャーシの先端がボディと合わせた時にやや浮いてしまうため、ボディ側にこのような受けになる部分を作ってネジ留め出来るようにしてあります。

ネジ留め出来るようにした事でピシっと閉まるようになって浮き上がらなくなりました。

各部分サーフェーサーを吹いて仮組してみて様子を見ているところです。

この写真だと分かりにくいですが、正面から見てフロントウイング右側の翼端板が垂直に付いていないのが判明したため、一度外して付け直す必要がありました。

M193のようにドライブシャフトがボディを貫くタイプのマシーンは、仮組の時に実際にドライブシャフトも通して位置確認した方がいいです。

どのキットもサスペンションの穴の位置はほぼ合っていますが、ドライブシャフトの位置は曖昧なものが結構多くてしっかり確認して調整しないと左右非対称になりかねません。

下手するとリアサスペンションの取り付けそのものにも悪影響が出ます。

ホワイトは少し薄めくらいに希釈したものをある程度塗り重ねて発色させていきます。

最初はまだグレーの下地が完全に隠れていないくらいけどまあまあ白くなった程度で1日くらい置いておきました。

写真では分かりにくいですがアルティメットホワイトを塗り重ねてしっかり白くなりました。

デカールは残念ながらカルトグラフではなくどこのメーカー製か分からないものが入っています。

一部印刷が鮮明でない部分もあってFordのブルーオーバルなどは厳しいですね…。

白いボディに貼るためかほとんどのデカールは下地に白インクを敷いていないためデカールが薄くてその分脆いです。

それでいて糊は意外と強いので一度貼った場所から位置を調整しようと動かす時には注意しないとすぐ破れますので注意が必要でした。

フロントウイングのGOODYEARは下地を敷き忘れているため発色が悲惨な状態です。

左がキットのデカールで右がM193Bを作った時に余っていた分ですが発色の違いは歴然としています。

もちろん両側ともM193Bの余りデカールを使いましたがたまたま持っていて本当に助かりました。

リアウイング翼端板のAgipはサイズが大き過ぎて両側ともスペース内に収まりません。

ジャンクデカールから見つけたのがフェラーリ F187を作った時?の余ってたものです。

黄色のカラーデカールを切り出して合わせて貼るとこれがぴったりサイズでした。

ウイングはセミグロスクリアーで仕上げました。

リアウイングフラップの識別マークは上下に入るのが正しいんですが上段のしか入ってないのでジャンクデカールから切り出しました。

ホイールのENKEIのリボンの部分は実物は水色っぽい青でENKEIは白文字なのになぜかキットのデカールは黒文字というミスです。

これも余ってたティレル020Cのデカールから持って来て対処しましたけどいろいろとひどいですね。

自分は今まで作って来た余りや使うかもしれないと過去いろいろとデカール集めていたので何とかなりましたが大抵の人はそうはいかないでしょう。

明らかにダメなところは訂正デカールでも入れてくれたらいいのに…。

下地インクを敷いてないためデカールが薄いのはメリットもあって研ぎ出しでボディのデカールの段差消すのが楽です。

ガイアノーツのEXクリアーを軽く吹いて中研ぎ入れてもう一度吹いた後は仕上げでフィニシャーズのウレタンクリアーGP1で仕上げています。

最初は全然合ってなくてズレが目立っていたボディとシャーシのフィッティングがかなり良くなったのが分かるかと思います。

エンジンカウルのFordのブルーオーバルはキットのデカールの印刷が潰れ気味だったため、他から持って来ましたがこうして見ると正解ですね。

コクピットとシートのパーツですがシートの底の部分を削らないと入らないのは仮組みで把握していたため対策済みです。

ちょっと残念なのがシートベルトのパーツが中央に合わせてるはずなのに左寄りになってしまう事でこれはどうにもなりませんでした。

最後の組み立ては簡単ですが気を抜かず接着剤付けてパーツを取り付ける前にもう一度仮組みして問題ないか確認しておきます。

特に問題なく済んだので各部分取り付けて完成しました。

アンテナはインセンクトピン0.0と基部になる極小パーツを合わせた自作です。

今回アンテナ以外はキットの純正パーツですがその分デカールはいろいろと置き換えた部分が多いです。

ボディとシャーシに大きなズレがあってデカールにも問題がある隠れ問題児なキットでしたが、完成させてみると不思議となかなかの佇まいな感じがしてさすがタメオというところなんですかね。

ボディが白でウイングが黒、シャーシもサスペンションもホイールも黒で黒が全部同じ色味だと単調になってしまいそうだったので、前後ウイング、シャーシとサスペンション、ホイールはそれぞれ色味を変えてあるんですけど写真でどの程度伝わっているんでしょうか。

ほぼ全ての人がクリスチャン・フィッティパルディ仕様で作ってるはずなので敢えてファブリッツィオ・バルバッツァの方で作ってみました。

キットはサンマリノGP仕様との事でフィッティパルディはリタイア、バルバッツァは6位入賞しています。