今朝のスポーツ紙に載ったあるミュージシャンの「復興」という題の散文詩です。

憎い 憎い 私は自然が憎い
憎い 憎い 私は海が憎い
……略……
家族を返せ!友を返せ!家を返せ!ふるさとを返せ!
……略……
たとえ それが自然という憎き相手でも笑った私たちは決してひるまない
…以下略…

いずれ皆さんも全文を目にしたり耳にしたりする事もあるでしょう。感性は一人一人で違いますが、こんなにまで自然というものを敵にした感情を私は知りません。
ひととして生きていく限りはその自然現象全てが自然であり、太陽光線が降り注ぐのも雲で日が陰るのも雨が降るのも風が吹くのも全てを自然として受け入れなければならないでしょう。ポカポカ陽気に心が晴れるのも雨で飲用水となる川が満ちるのも自然なら、日焼けしたり雨に打たれて風邪をひくこともあり得るでしょう。
震災という出来事が万人にとっては悪夢なのは間違いないところですが、それを恨み節のようにマイナスの言葉を並べて綴ってどうなるのでしょう?「乾杯」を生み出した才能の有る方ならもっと勇気がわくような詩を綴れるはずなのですが…。
検索してもこの詩を賞賛したものしか見つかりません。著名なミュージシャンと一人のブロガー、どっちの考えが支持されるから言うまでもないでしょうが、そんな考えの者もいる事は表明しておきます。
…‥・詩のラストが私が同意できる表現でしたので、最後にそこだけ取り上げます。

それでも私たちはあの場所を
この国を愛してやまないのだから