2009年F1世界選手権第2戦マレーシアGP決勝レースがクアラルンプールのセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。

ポールポジションは2戦連続バトン、トヨタのトゥルーリはわずかに届かず2番手、ベッテルが10グリッド

降格のためグロックが3番手とトヨタの初優勝が見えたかに思えたレースでしたが豪雨のため31周目で赤旗終了。

31周目までの順位が正式な結果になり優勝したのは2戦連続バトン。



F1漬け

バトンはポール、勝利、ファステストラップをすべてマークし、ハットトリックを達成しました。


一方、フェラーリはまさかの2戦連続ノーポイント、あまりにもミスが続いてしまいました。



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 レースは規定周回数56周の75%を消化していないため、ハーフポイントが適用され、これは1991年第16戦オーストラリアGP以来18年ぶりF1史上5回目です。


赤旗がでるのはフィジケラが初優勝した6年前のブラジルGP以来のことです。



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何とも消化不良なレースになってしまった気がします。





















ホンダであるブラウンGPが開幕戦のオーストラリアGPで1-2フィニッシュを果たしました。



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バリチェロに関してはラッキーだった感じがありますがバトンは完全な実力勝ちでした。

ブラウンGPのマシーンは元ホンダがおよそ15ヶ月、百億円とも言われるお金かけて開発した

渾身のものでした。

もちろん現在積んでいるエンジンはホンダのものではなくマクラーレン・メルセデスのものですからある程度は

新エンジンに沿って作ってあるものだとは思いますがこのGPの結果からホンダが昨年を棒に振ってまでやっていた事は間違っていなかった事が証明されました。

足掛け10年にも及んだ「ホンダ第3期F1活動」の志半ばでの撤退は日本のみならず世界中のF1ファンに衝撃を与えました。

ホンダのF1撤退以降2ヶ月間で日本のモータースポーツ界は極寒の時代を迎えてしまいました。

三菱のダカールラリー撤退



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WRCのスズキ、スバル



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MotoGPのカワサキ



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もちろん、この深刻な不況下で企業のコスト削減は不可避だと思うし各社とも撤退は苦渋の選択であったと思い

ます。

2輪レースの現場で活躍してきたホンダの福井社長も会見で悔しさをにじませていましたし、スバルの森社長も

会見では涙を浮かべるなどワークス活動への思いを感じることができました。


とはいえ、あれほどの勢いであった日本企業が撤退を続ける中で欧州のメーカーなどはなんとか

がんばろうとしています。


その差はどこから来るのか?


結局はモータースポーツの地位だと僕は思います。

残念ながら日本での地位はまだまだ、といわざるを得ないのが現状のようです。
















メルボルンのアルバートパークでオーストラリアGPが開催されました。

テスト期間中の速さはスポンサー目当てのパフォーマンスではないかと言われていたブラウンGPですがいざ、蓋を開けてみればデビュー戦1-2フィニッシュと華々しい成果を挙げました。




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完璧なスタートを見せたバトンに対し、バリチェロは出遅れてしまい、結局はレースも残り4周になって

2位争いをしていたベッテルとクビサが接触し共倒れという形になってバリチェロに2位が転がり込んでくるという形になりました。

そんな中ブラウンGPと正反対の散々な週末を送ったのはトヨタ。

規定違反により予選タイムを消され、決勝では大奮闘を見せ表彰台を獲得したトルゥーリでしたが

セーフティーカー導入時のハミルトンへの追越しが審議の対象になりまさかのノーポイント。

11番グリッドスタートの中嶋一貴も縁石に乗り上げクラッシュ、リタイヤとなってしまいました。

今更ですがあのまま順調に行っていれば十分表彰台もありえたんじゃないかなと思います。

2009年F1も波乱の予感がするレースとなりました。



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