久しぶりに久峰運動公園に行った。
入口正面にある噴水だけが動いていた。

夏はあれだけ幼児達で賑わった噴水池も誰もいない。水だけがしぶきを上げ、小さな泡を作り消えている。

方丈記の冒頭を思い出した。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて……」

人間の生命も46億年の地球からみると泡なんだろうと噴水の泡を観ながら思った。