秋来たる今年は秋の来るのが早い。朝晩は秋、真っ最中の感じである。近所の柿の木はもう、葉を落とし始めている。夏から秋、秋から冬へと季節の移ろいは歳を重ねるごとに早く感じられる。多分、人の一生も同じ事なのだろう。言葉に「花は一時、人は一盛り」(はなはいっとき、ひとはひとさかり)とか織田信長の「人生五十年 下天(げてん)の下をくらぶれば夢幻の如くなり」とある。人生の終わりは井伏鱒二の「花ニ嵐ノタトヘモ有ルゾ、サヨナラダケガ人生ダ」になるのだろう。