ラジオ体操の帰り、道路の片隅からギャーギャーギャーという蝉の鳴き声がした。

異様な鳴き声だったので覗いてみると、蜥蜴(とかげ)が蝉を押さえつけていた。多分、食べるつもりだろう。

一瞬、蝉を助けようと思ったがやめた。これが自然界の摂理(せつり)だと思ったからだ。

ある人は私なら助けると云うが、人間はもっと残酷な事をしている。牛や豚やニワトリを殺して食べ、魚も美味しい、美味しいと言って食べている。

金子みすゞの詩に「大漁」(たいりよう)がある。

朝焼小焼だ(あさやけこやけだ)
大漁だ(たいりょうだ)
大羽鰯の(おおばいわしの)
大漁だ(たいりょうだ)

浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰯(いわし)のとむらい
するだろう。

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尾鈴山がきれいに見えたよ。


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