年賀状の季節になると思い出す投書記事がある。

もう、10年位前に宮日に掲載された記事だ。


内容はこうだ。ある夫婦が学生だった甥を下宿させた。

奥さんが甥の世話を一生懸命したのだそうだ。

甥は学校を無事に卒業し、就職もし、下宿を離れた。


その年の年賀状の宛名に主人の名前しか書いてなかった。

裏書には大変お世話になったことは書いてあったそうだ。


奥さんが言うには「私が面倒を見たのに

宛先に主人の名前しかない。なぜ私の名前も書いてくれなかったのだ。

もう、これからは絶対に面倒を見ないから……」という内容だった。


このようなことは私自身にも経験がある。

反面、こうも考える。

「……してやったのに」とか「……するはずだったのに」に使われる

「……のに」の言葉を使わないようにする人間修業も必要だと思う。

自分の生き方までを考える年賀状の季節である。