最低
橋口美穂、34歳何不自由なく暮らしているものの、どこか満たされない日々
夫の健太は何事にも無関心で、子供が欲しいと提案しても忙しい仕事を理由に断られる
最近は病に伏した父を姉の美沙と交代で見舞うため、家と病院を往復する毎日
このままずっと同じような生活が続くのだろうか
そんな空虚な思いを埋めるため、美穂が決心したのはAVに出ること
今までずっと安定志向だった自分の人生を、ひょっとしたら変えることができるかもしれない
。そう信じて彼女は新しい世界の扉を開けるが
本間あやこ、17歳小さな喫茶店を営む祖母の知恵、東京から出戻った母の孝子と3人で、寂れた海辺の町で暮らす
人と接するのが苦手で、クラスメイトとも打ち解けることができない
自分の部屋でキャンパスに向かって絵を描いているときだけが唯一心休まる時間
しかしある日事件が起こる
登校すると、あやこの母親が元AV女優だという噂が広がっていたのだ
定職にも就かず、自由奔放な生活を送る孝子は田舎町では目立つ存在
あやこはそんな母親との距離感をいまだに掴めずにいたが、勇気を出して孝子に真相を確かめようとする
彩乃、25歳専門学校に通うため、そりが合わない家族から逃げるように上京してきたが、軽い気持ちでAVに出演
その後人気女優となり、多忙な毎日を送る
この仕事に後ろめたさはない
むしろ天職かもしれないと思う
日比野という頼りなさげな男とバーで意気投合した彩乃は、そのまま朝を迎えるが
彼女の仕事を知った母親の泉美が突然現れ
穏やかな幸福感が一気に吹き飛ぶ
AVの仕事をやめるよう説得する母を置き去りにし仕事へと向かう彩乃だったが
撮影中に意識を失い、そのまま病院へ運ばれる
人気AV女紗倉まなさんの原作小説を映画化
失礼ながらエロい話かと少々期待しておりましたが何らかの形でAVとかかわっていく3人の女性の物語で
それぞれのストーリーが微妙に絡んでいたり
それぞれのストーリーの中にも3人の女性が登場したり
面白い話でした
ちょっとエロいシーンもありましたけど
女性が中心の話ではありますが少しずつ入っている男の話が良いスパイスっていうのかな美穂さんの夫はとんでもないタイミングでとんでもないこと告白されて
でも多分彼は彼女がそこまでしたのは自分のせいでもあると薄々気がついてはいるんでしょうね
だから怒るに怒れない
とかお父さんは若いころ何をしでかしたのかわかりませんが
看病しながらも美穂さんとお姉さんの心の奥底には
そのことが引っ掛かっていたのでは無いのだろうか
とか考えたり
あやこさんの話では同級生の男の子の気持ちもわかるような気もするし「俺はあやこの味方なのに
」と思いつつも実はこれをきっかけにという期待が全くないのかと言えば多分うそでしょうし
綾乃さんは日比野さんに何を伝えたのか、気になるところですね
こういった終わり方は結構好きです片がついたわけではなく、これからも彼女たちの日常は続くわけだし
願わくば彼女たち(とその周りの人たち) に幸あらんことを
余計な話ですが私の下が一番反応したのは売れっ子女優の綾乃さんではなく
美穂さんの初仕事のシーンでした