グラン・トリノ | 好きこそモノの上手なれ

グラン・トリノ

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私もグラントリノです。
クリント・イーストウッド監督カチンコ主演。ダーティハリーの定年後はこんな感じか、と思わせる古風なガンコオヤジの話です。

 アメリカアメリカに行ったことないので良く知りませんが、白人が多く住んでいた町家にアジア系の人達が移り住んで来ているのは良くある話なんですかね。そんな状態に限らず異文化交流は難しいものですショック!ところが本作は偏屈な老人を変えるのは孫世代のモン族姉弟姉弟そのあたりを違和感なく見せてくれるのはさすがイーストウッドと言ったところでしょうか。ラストでグラン・トリノ車をゆずりうけたタオが彼女ワンピースではなく犬しっぽフリフリを隣に乗せて走るシーンはウォルトの後を継いでいく現れとして象徴的でありました。また、ウォルトの決着の付け方はダーティハリー的な決着に慣れていた私にとって新鮮でした、なんでもイーストウッドが演じた役が銃撃ガン(01)で殺されるのは本作が初めてだそうです。泣いた涙という方が多いようですが私はウォルトが死んだのは確かに悲しいですが、タオの成長杉の木いわば主役の交代劇であると思っています。

 面白かったのはウォルトと床屋美容院や現場監督工事とのやりとりとそれ不器用に絡んでいくタオのシーン。親しいからこそ憎まれ口を叩きあうと言うのはアメリカの映画やドラマテレビではよくあるシーンだったはずですが、最近はあまり無かったように思うので、戸田奈津子さんの名訳もあってテンポ音譜良く描かれていてよかったですね。


 出演はイーストウッドは別格オスカーで、他の主要人物は新人やあまり著名ではない人のようです。個人的に気に入ったのはモン族姉弟の姉のスーを演じたアーニー・ハーラブラブ!ウォルトの露出が多い孫娘役の女の子も可愛いですが(グラン・トリノを誰に譲るかのシーンでの表情は結構可愛いですラブラブ)やはりアジア系の方が好きな私としてはアーニーです。映画初出演とは思えない堂々とした演技で弟を不甲斐なく思っている勝ち気パンチ!な姉を演じています。今後の活躍に期待したいと思いますニコニコ弟役のビー・バンは最初の頃のヘナチョコダウンぶりからウォルトとの交流を経てたくましく成長アップする様子をちゃんと演じています。
 それにしても、私は戦史についてかなり研究してきたつもりでしたが、モン族がベトナム戦争地獄の・・に深く関わっていたとは知りませんでした。まだまだ勉強本しなくてはなりません。