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私が拘っている"良いレスポールの要素”の一つにネックの仕込角が有ります。

それを表すのがブリッジのセット高です。

新ネタレスポールの調整が一通り終わり、何時ものネック状態で弦高をセットするとこの高さになりました。

この子は非常に低くセット出来ました。

少し丸まった両端が素敵です。

もう高価なサードパーティーのレプリカパーツに出番は有りません。

 

6弦側です。

非常に低くセットされたブリッジがネックの仕込角の浅さを表しています。

1弦側です。

こちらも同様に低くセット出来ました。

 

数多くのレスポールを買うと良いレスポールが備える共通の要素に気が付きます。

その一つでしかも大きな影響を与えるのがネックの仕込角です。

私の好きなレスポールはネックの仕込角が浅いです。

仕込角はサスティーンとテンション感に大きな差をもたらします。

楽器屋でちょっと見ても分からないので厄介です。

でも、限定品の高級モデルは総じて浅い仕込角を持ちます。

リスクの高い作業で浅過ぎると出荷不能な失敗作になります。

安物のGibson USAモデルの非常に高いブリッジ高は組付け精度の低さの表れです。

鼻からこんなに浅い角度は狙っていません。

そんな物を買ってはイケマセン。

そして、これがオリジナルレスポールの仕込角が段々強くなった理由の一つでも有ります。

 

レスポールは本来1~1.5度に設計されました。

それがブリッジの変更に伴い3度になって、60年には4.5~5度になりました。

現在のヒスコレは4~4.5度ですが、その中でも浅目の個体に当たりが多いです。

ブリッジが高く設定されるギターは残念な個体の例が多いです。

ヒスコレをお持ちの方は確認して下さい。

複数のヒスコレを所有して無い方は、果たして現在所有の物が当たりかどうかを確認しても比較の対象が無いので現状で満足するのもアリです。

買い替えや買い増しを検討しない人もやるだけ無駄です。

私は沢山持っているので比較検証が確実に出来ます。

イマイチやダメな個体も何本か持っています。

それらは近い将来売却予定です。

 

と言う事で、このレスポールは非常に良い子です。

流石はGibsonの言う究極の59リイシューです。

Gibson Custom史上、最高のモデルと評価されているだけ有ります。

隅から隅まで素晴らしいです!

 

宜しくお願いします。