何時もご覧頂きありがとうございます。
一気に3本買ったアーチトップギターですが、一番新しい物でも23年経過しています。
他は68と69年なので50年以上経過しています。
それでも、トラスロッドは調整が必要です。
私は低い弦高を好むので略真っ直ぐが好きです。
少しでも順反りして来ると直ぐに調整します。
とても微小な調整ですが、それでも弾きご心地は大いに向上します。
愛用の工具です。
L-5 CESNとByrdlandはGibson用の5/16インチサイズのパイプレンチを使用します。
このT型レンチも使い易いです。
Buscarinoはこの1/8インチのアレンレンチを使用します。
Fenderの70年代以降のブレットナットもこのサイズです。
サウンドハウスで買えますが、アマゾンが一番安いと思います。
Gibsonは普通のシングルアクションですが、Buscarinoはダブルアクションなので非常に効きが良いです。
ホンの少し回すだけで反応します。
ネットの個人売買で「購入以来一度も触っていません」と謳っているのを見掛けます。
何だか自慢の様に書いていますが勘違いも甚だしいです。
私はこれを見るたびに”どれだけ無頓着且つ無神経なの?”と疑問に思います。
逆にそんなオーナーのギターは怖いです。
新品時からネックの動かないギターは存在しません。
トラスロッド調整が怖いと言う人が居ますが、全くそんな事は無いです。
まさか何周も回す事は無いと思うので、これでネックが破損する事は略皆無です。
臆する事無く自身で調整して、適切な状態で演奏を楽しんで貰いたいです。
反り具合も一般的な物では無く、慣れて来ると自分の好きな具合が分かるようになります。
そうなると少しでも反ったネックは許せなくなります。
そこで私のネック調整方をお伝えします。
試行錯誤の末に辿り着いた方法なので、私的には最善です。
最終フレットと1フレットを押弦して、その際の弦中央の8フレット近辺の弦とフレットの隙間を見ます。
この隙間でネックの反り具合を判断します。
勿論、この手法も使います。
これを確認した後で私の手法です。
先ずはボディーに接続している指板、15~17フレット位から上です。
この位置は製造後に反る事は無いので、基準になります。
そのハイポジションでビビらない程度まで弦高を下げます。
次にそれ以下の各ポジションで鳴りの確認をします。
低くなる程ビビれば逆ぞりで、鳴りが良くなれば順反りです。
逆ぞりならばトラスロッド調整ナットを緩め(反時計方向)に回し、順反りなら締めます。
何処か特定のフレットでビビリが出ればそこが低い事になります。
隣のフレットだけかその隣、またその隣と鳴りを確認すれば何処が低いのか確認が出来ます。
そこで私は砥石を使ってフレットのレベルを出します。
この作業は簡単では無いし、失敗すると高く付くので此処で諦めましょう。
ネックが複雑に反ってたり、捻じれている可能性も有ります。
少なくとも私の所有するギターではそう言う事象を経験していませんが、一部の安ギターでは少なからず有ると聞きます。
でも、そう言う安ギターはそこで諦めてより良いギターを購入しましょう。
プロにリペア代を支払うと本体の価格と見合わなくなります。
高い弦高が好みなら何の問題も有りません。
そのまま使用しましょう。
全体的にどの位置でもビビる位置でトラスロッドの調整は終わります。
後は好みの弦高と鳴りの妥協点をブリッジで上げ下げして調整すれば終わりです。
とても弾き易いギターになる筈です。
トラスロッド調整は極めて簡単だし、演者がすべき調整です。
故に多くのギターには調整用のレンチが標準装備されています。
ぐるぐると無節操に回す事さえ無ければ事故は無いです。
誰でも簡単に調整出来ます。
業者は素人を脅して飯のタネにしようとしています。
こんなものは弦交換やオクターブ調整と同じ位簡単です。
誰でも自分でやるべき調整作業です。
トラスロッドカバーを外すスクリュードライバーとレンチが有れば可能です。
私はこの作業を5分と掛からずやります。
トラスロッドカバーが外れて居れば1分も掛かりません。
慣れればチューニングよりちょっと手間が掛かる程度で終わります。
正しく調整されたギターで楽しく弾いて下さい。
宜しくお願いします。