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一気に2本のGibsonとルシアー物とで3本のアーチトップを買いました。
Gibsonはどちらも随分前から何時かは買おうと思っていたモデルです。
そして幸いにも素晴らしい状態の個体に巡り合いました。
そして追加のルシアー物は現代では銘工の作品です。
さて音ですが、これもまた素晴らしいものでした。
レスポールが好きで多くの個体を買いました。
それらに求めた音は奥行きの有る、深みの有る音でした。
3Dな音と表現出来ます。
そして、それらの源流はアーチトップに有りました。
50年代のレスポールと同じ系譜の音がそこには有りました。
この音に辿り着きたくて多くのレスポールを買い、それはWildwood Specで成し遂げました。
大袈裟では無くレスポールの音はアーチトップのソリッド版だったのです。
考える迄も無く当然な事でレスポールはJazzギターとして産まれました。
カントリーギターとして産まれたFenderとは元から違うのです。
より簡単に言うとハウリングしにくいアーチトップギターがレスポールだったのです。
でも、そのレスポールは68年の再生産時にはロックギターとして生まれ変わっていました。
別路線のギターになっていたのです。
私は53年のコンバージョンを持っていますし、それなりの数のバーストも経験しています。
それらはハッキリとそれ以降のレスポールとは別のギターです。
ヒスコレでは未だにバーストの再現が出来ず、それにバーストに一番近いのがWildwood Spec Les Paulです。
その差は歴然と言うか絶大です。
全くの別物と言ってい良いです。
とても同じメーカーの製品とは思えません。
Wildwood Specを知らずに現代のレスポールを語るなかれ!です。
アーチトップは不人気故に然程高価では有りません。
元はレスポールの3倍もしたのに、望外に安価です。
そしてそのお買い得ギターはアンプに繋がずに爪弾いても気持ち良いし、アンプに繋げば奥行きの有る妙なる発声をします。
歪みは全く必要有りません。
好きなコードをポロンと弾くだけでとても和みます。
子供には分からない大人の音が出ます。
大した事をやらなくてもウットリします。
こんなギターが有るのならもっと早く買えば良かったです。
Gibosonを買うなら60年代までの物に限るそうです。
アーチトップもそこで線が引かれて別物になって行ったそうです。
これ以上相場が上がるかは知る由も有りません。
でも、綺麗な個体を見掛けたら試して見る価値は有ります。
ルシアー物も私のBuscarinoはまだ元気に製作中なので中古が普通の中古価格で流通しています。
先入観で弾き難い物だと思っていましたが、そんな事は全く有りませんでした。
弦高も普通で大丈夫です。
フラットワウンドも直ぐに慣れ、これはこれで病み付きになります。
大人の皆さんには是非知って欲しいアーチトップギターの世界です。
宜しくお願いします。