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L-5のトップはスプルースです。
アコースティックギターではシダーと並んで定番材です。
このスプルースは高級材になる程年輪が細くなります。
アコースティックと言えばマーチンですが、D-18~45とグレードが上がるに連れ細くなります。
私のL-5CESNですが、経験上最も細い材が使われています。
ナチュラル仕上げはサンバーストより良い材が使われています。
故に当然アップチャージが課されます。
この状態でもその細さは分かりますが、もっと寄って見ます。
フロントPUの上です。
凄い事になっています。
私の97年マーチンD-45でもここまで細く無いです。
では、どれ位細いのかメージャーを当てて見ます。
一番細い個所は0.5㎜です。
尋常では無いです。
スプルースは松科の総称ですが、これ位細いと言う事は一年で1㎜しか太くならない事になります。
一般的に寒くて日当たりの悪い所ほど成長が遅いと言われていますが、どれだけ過酷な環境に生えていたのか気の毒になります。
それでも、こうやって素晴らしいギターに変身出来たので他の仲間より浮かばれたとも思います。
このギターを爪弾いていると、その温かくて豊かな響きに自然の恩恵を感じます。
ソリッドギターではここまで感じる事は滅多に有りません。
極一部の素晴らしいソリッドでもここ迄は感じません。
勿論、安ギターでは決して感じる事は無いでしょう。
そしてそれはアンプを通しても同様です。
此処まで響くと歪ませるのが勿体ないです。
電気を使ったアコースティック楽器と言う変なジャンルになります。
セミアコも持っていますが、その中途半端な感じとは全く違います。
本当の箱物だけが持っている響きに魅了されます。
ソリッド信者の方にも是非経験して欲しい音がそこに有ります。
宜しくお願いします。