何時もご覧頂き有難う御座います。

 

何とまさかのフルアコースティック購入作戦が完了しました。

昨日の明け方からやり取りが始まり、とんとん拍子で進行しました。

そして、夕方前に全ての手続きが完了しました。

 

フルアコは随分前から欲しかったです。

でも、代表的なフルアコのES-175はES-335同様合板製です。

合板を適当に熱とプレスで整形したやっつけ仕事のギターです。

わざと鳴りを悪くしてハウリング対策をしていると言う理由らしいです。

そんな物を買っても満足しないのは分かり切っています。

とは言え、ロックもロクに弾けない奴が高級フルアコもどうかな?とも思っていました。

でも、このブログを通じて知り合ったギター仲間がフルアコに精通した人です。

その人の教えでGibson本来のフルアコを買う事と勧めて頂き、その気になりました。

今回の個体はその師匠が見つけてくれた物です。

私は例えどんなに素晴らしい音でも汚いのは嫌いです。

ましてやネック折れ等の修復歴がある個体は絶対に買いません。

どんなに安くてもです。

それを知っての選択をしてくれました。

 

と言う事でこちらがそのL-5です。

非常に美しいギターです。

流石はGibsonのTop of the Lineです。

Fenderが逆立ちをしても作れない至高のアーチドトップギターです。

 

ソルトレークシティーからやって来ます。

ショップ周辺の写真が送られて来ましたが、素晴らしい景観の処です。

そんな綺麗な処から横浜郊外の薄汚い街にやって来ます。

 

L-5はサンバーストとナチュラルの2色が設定されています。

箱物はナチュラルの方が綺麗なトップ材を使うのでアップチャージです。

故に箱物はナチュラルの方が上位との事です。

これは安物のES-175とは違い、トップもバックも手作業のメイプル単板削り出しの豪華仕様です。

偉いぞ、ボクのL-5!

 

1969年製なので、ロゴはまだオープンOです。

Modern Logoと呼ぶらしいです。

カッコ良いこのロゴが使われた最後の年です。

70年以降の不細工なロゴは大嫌いなので嬉しいです。

トラスロッドカバーのCUSTOMが何を意味するのか分かりません。

無い個体も見掛けます。

バンジョー屋時代からのトーチインレイが美しいです。

ダイヤモンドインレイより手が込んだ上級仕様です。

それにしても素晴らしいコンディションです。

偉いぞ、ボクのL-5!

 

シリアルナンバーは残念ながら刻印ですが、あの許し難い ”MADE IN USA” 刻印が無いのが救いです。

これも翌1970年からは” MADE IN USA"と大きく刻印されます。

Gibsonは全てMADE IN USAなのにわざわざ刻印する意味が有るのでしょうか?

 

そしてレスポールのGTでも見られるスティンガーです。

レスポールは傷隠しですが、L-5は上級機種専用の装飾です。

 

後年のペグは普通のゴールドクルーソンになりますが、この年代は上級機種専用のペグです。

Gold Plateが美しく残っています。

こちらもクルーソンですが、高級感漂う素敵なペグです。

Kluson Sealfast tunerです。

それにしても何でこんなに綺麗なんでしょう。

偉いぞ、ボクのL-5!

 

ネックは上級機種仕様の5プライです。

レスポール等の3プライとは目的が違います。

メイプル+ロースウッド+メイプル+ローズウッド+メイプルでしょうか?

エボニーを挟んでいるかも知れません。

Gibsonの上級機種でお約束の仕様です。

こちらも一切の傷無し最高の状態です。

偉いぞ、ボクのL-5!

 

サイドは美しいトラ目です。

レスポールに使われると嫌なフィドルバック杢ですが、フルアコだと何故か美しいです。

何処を見てもとっても綺麗です。

偉いぞ、ボクのL-5!

 

バックもトラ杢のメイプルです。

でも、杢の出方はイマイチで、ちょっと残念です。

とは言え、ワンピースはこの年が最後です。

翌年からはセンターマッチの2ピースになります。

こちらも当然無傷のMintです。

偉いぞ、ボクのL-5!

 

再掲画像です。

この様に新品時のタグ等が残っています。

何と、新品購入時のレシート等も残っているとの事です。

素晴らしい!理想的なヴィンテージ個体です。

偉いぞ、過去のオーナー!

 

オリジナルのハードケースです。

この時代のケースにはGibsonロゴが有りません。

70年代以降になるとロゴが入ります。

ちょっと地味ですが奥床しく可愛いです。

それにしても、こんなに綺麗なオリジナルケースが滅多に見掛ける事は無いでしょう。

家の76年STDのケースはもっと汚いです。

ラッチのメッキもピカピカです。

偉いぞ、ボクのL-5!

 

以上の理由でこの1969年製L-5をヴィンテージと呼ぶ事にします。

翌1970年以降はヴィンテージとは呼びません。

古い=ヴィンテージでは無いです。

黒歴史のNorlin期ですが、極々少量生産のL-5には毒牙が及ばなかった様です。

ギリギリセーフの1969年製L-5です。

偉いぞ、ボクのL-5!

 

私で3人目のオーナーになります。

最初はアイダホ州の人で、次がショップオーナーの奥様との事です。

最初のオーナーは友人との事です。

その間、殆ど弾かれる事はなく、ひたすらケースの中で眠っていた個体です。

ナチュラルなのに日焼けが無く、ウェザーチェックも無いそうです。

勿論、無傷との事です。

他の近い年代の物、もしくは近年の物と比較しても圧倒的に良いコンディションです。

他にもっと安い個体も有りましたが、状態を考えるとお買い得物件です。

こんな超優良個体に巡り合えて幸運です。

大切に弾きたいと思います。

 

既に支払いを済ませたので、来週早々には発送になると思います。

今回はUSPSでの発送になりますので、FedExやUPSより時間が掛かります。

最来週の到着になると思います。

発送から到着までの追跡も海外通販の醍醐味なので楽しみたいと思います。

 

これで今年は6本目のギターです。

バカに付ける薬は無いです。

 

宜しくお願いします。