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ボディーの比較です。

 

Gibson Japan Murphy Lab R4です。

バリバリの板目です。

個性的な板目のマホガニーは嫌いでは無いです。

これはこれでカッコ良いと思います。

でも、ルシアーに聞いた話ですが柾目とは出音が違うそうです。

私に分かるかは自身ありません。

でも、同じ板目でもWildwood Specなら光沢感が有ります。

これは普通の板目です。

 

Wildwood Spec R4です。

とても端正な柾目です。

かつてギブソンが本気を出したTrue Historicが有りましたが、あのR9は意識して柾目を使っていると言っていました。

とすると、柾目の方が優位なんでしょうか?

木材としては柾目の方が圧倒的に良材です。

その上、このマホガニーは目の詰まりが非常に良いです。

近年のギブソンでここ迄綺麗に目の詰まったマホガニーは見ません。

パンケーキと言われた70年代迄のマホガニーは全てこんな感じでした。

でも、パンケーキバックは嫌いです。

 

Gibson Japan Murphy Lab R4です。

日本でしか見ないオプションのFaded Cherry仕上げです。

何を勘違いしたかバーストの仕上げです。

でも、これが嫌いじゃない私は普通の日本人です。

さて置き、アニリンダインフィラーが使われているので目が粗い様に見えます。

 

Wildwood Spec R4です。

こちらは素の仕上げです。

正しいGTのバックです。

やはり米国人はバカなオプションはしません。

気のせいか目の詰まりが緻密な印象を受けます。

 

Gibson Japan Murphy Lab R4です。

カッタウェイ部です。

こちらもアニリンダインフィラーのせいで粗く見えます。

 

Wildwood Spec R4です。

こちらを見るとアニリンダインフィラーがどうのこうのは関係なく緻密な目が確認出来ます。

非常に綺麗なマホガニーです。

 

体積の多くを占めるマホガニーです。

音質に一番影響が有るのがマホガニーなのは疑う余地が有りません。

どちらが良材かはさて置き、此処まで違うと音が違うのは当然だと思います。

音は好みが大きく左右します。

絶対値で語るのはナンセンスです。

それを踏まえてもWildwood Spec R4の方が好きな音です。

Wildwood Specだからこの材なら問題は無いと思いますが、本国向けが全て同じなら日本向けは仕分けされていると言わざるを得ません。

 

今回は仕向け地向けの比較と言う目的もあり、同時購入しました。

結論はGibson Japan物は確かに違う、で良いと思います。

 

現在の経営陣に変わる前は日本向けにも特別な限定仕様を製作しました。

カスタムショップディーラー限定で各店1本のみの12本製作等のモデルです。

Murphy Painted and Aged Killer Top等です。

材を特別に選別し、塗装もエイジングもMurphy氏が手掛けた物です。

COAが3枚綴じでMurphy氏の写真が添付されているモデルです。

それらは希少価値が高く、それに見合った素晴らしいレスポールです。

(中々市場に出て来ませんが、見掛けたら手に入れる事をお勧めします)

幸い私は複数持っているので比較が出来ます。

それらは完全に別物で、Gibsonの実力を感じます。

Gibson Japanには頑張って復活をさせて欲しいです。

普通のM2MやPSLではない、特別なレスポールを望みます。

販売価格が200万円越えでも全然問題無いです。

 

今後は特別なモデルでもない限りはGibson Japan物は買うべきレスポールでは無いと判断出来ます。

今回のWildwood Spec R4は100万円以下で買えるギターとしては非常にお値打ちなギターでした。

と言う事で、標準仕様のヒスコレは順次売却しようと思います。

敢えて所有する意味を感じません。

 

宜しくお願いします。