綺麗に仕上げたマーフィー物が欲しいと思い、晩春頃から探していました。

渋谷に1本有りましたが、問い合わせをしたら「〇〇さんにお勧め出来る個体では無いです」と販売拒否されました。

お値段は手頃でしたが、確かに杢も色味も重量もイマイチでした。

でもそれは、翌日に売れたのでちょっと失敗感が有りました。

この手のモデルは出て来る度に価格が上がっているので焦りも有ります。

 

時は少し過ぎてヤフオクで良さげな物を見付けます。

写真で見る限りは凄い杢です。

出品者は“Monster Top”と表現しています。

色も良い感じに見えます。

塗装のみの仕様にしてはちょっとお高い気がします。

様子を見ていたら誰も手を付けません。

そして終了して再出品されたら値下げされていました。

これなら適正価格かも?と思い重量を質問して重い事を知りました。

ここでちょっと迷いますが、どうしてもこの杢が気になります。

買わない後悔をしたくないので即決のポチをしました。

そこで到着した個体は期待を上回る素晴らしいレスポールでした。

もうカッコ良いので超💮です🎶

もう重いのを忘れています。

この際、音なんか如何でも良い状態です。

なので、音の確認をしていません。

 

シリアルナンバーは9-1XXXです。

19年60thアニバーサリーモデルベースなので本来なら9-9XXXとなります。

ですが、ヒスコレ系は特別なモデルにはバーストに寄せて9-1XXXを使用します。

A Musterpieceも同様です。

どのモデルに使用されたか他の例は知りませんが、少なくとも標準品に使用される事は有りません。

故に10年に一度の昨年21年は、普通に9-1XXXが使用されたので初期の若い数字を捜して買う人が多かったようです。

こんな事に一喜一憂するマニアは文字通り病気持ちです。

でも、私も微妙に喜ぶ人種です。

 

と言う事で喜びに満ちて調整と磨きをやっています。

今回のレスポールは近年では珍しいグロス仕様でした。

中途半端な手抜き仕上げのVOSは嫌いのとても嬉しいです。

21年にマーフィーラボの登場と同時にグロス仕様はラインアップから消えました。

グロス仕上げ故に、ブリッジもテールピースもピカピカです。

少し曇っていましたが、ピカールで少し磨くだけで一切の曇りの無いニッケル仕上げに戻りました。

 

それなのに、何故かピックアップカバーはVOSと同じ中途半端なAgedが付いています。

違和感が有りますが、これは磨いてもムラが残るのでこのままにします。

 

ペグボタンは良い色です。

 

19年からブリッジの角が丸く仕上げられます。

オリジナルはもう少し手作業的な感じでイビツなので違和感が有ります。

でも、18年迄のよりは遥かにマシです。

エレベーションナットも径の大きい物にアップデートされています。

 

指板を磨いて蜜蝋を塗り、フレットも磨きました。

ネットは切り込み調整が必要です。

少し浅いです。

愛用のヤスリでシコシコと仕上げます。

 

まだ調整の段階ですが、今が一番楽しい時でも有ります。

朝からとても幸せです。

 

よろしくお願いします。