全日本F3で今年の王者になり、F3マカオGPで4位になった関口雄飛が、GP3のテストに参加するため、ドイツへ向かった。 関口は、過去にトヨタのドライバー育成プログラムに所属していたドライバーで、2008年にはヨーロッパへ活動の場を移していた。その後、再び日本へ戻り、今年はシーズン途中から全日本F3に参戦。F3挑戦1年目のチームだったにもかかわらず、見事タイトルを獲得した。 先週末に行われた、各国のF3上位が集まるマカオGPは、全日本F3での所属チームが参戦しなかったため、直前までシートが決まらなかった。しかし、参戦予定のドライバーが負傷したミュッケ・モータースポーツからの代役参戦が急きょ決定した。 ミュッケ・モータースポーツはマカオGP初参戦、しかも関口との契約は開幕ギリギリという状態だったにもかかわらず、決勝では一時2番手を走行。最終的には4位でのゴールとなったが、今回のマカオGPでチーム側に好印象を与えたようだ。関口は自身のツイッターで、次のように明かした。 「急きょ今からドイツに向かいます。とりあえず早く寝たいです。明後日からのGP3のテストにMucke(ミュッケ)から参加してきます」 GP3とは、F1直下のカテゴリーGP2の下に位置するカテゴリー。今年の王者はウィリアムズでテストドライバーを務めるバルテリ・ボッタスであり、F1関係者からの注目も高い。 ミュッケ・モータースポーツは、ドイツを中心にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)やGP3、F3ユーロシリーズなどを戦っているチームだ。過去にはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が所属していたこともある。 マカオGPでは、参戦が決まっていないにもかかわらず、参戦できると信じてレーシングスーツとヘルメットを手に現地へ向かっていた関口。そのマカオで再び世界に挑戦するチャンスをつかんだ。 【関連記事】
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