第2話 54年も費やした五輪マラソン記録 | Xiang,のブログ

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1912年(明治44年)のストックホルムオリンピックの折、
金栗 四三氏は日本人として初めて五輪のマラソンに参加した。

しかし、レース途中で熱射病で気を失って倒れてしまい、
通りすがりの人に近くの農家まで搬送され介抱され、
金栗氏の意識が回復したのは、
その翌日で、既にレースは終了していた。

金栗氏は途中で棄権した形だが、
その途中棄権の意思が五輪運営側に伝わっていなかったため、
「競技中に失踪し行方不明」として扱われた。

その後、五輪開催55周年式典が開催される事になり、
運営員が当時の記録を調べていた所、
この出来事を発見し、金栗氏を記念式典で完走させる事に決めた。

そして1967年、金栗氏は再びストックホルムにてゴールテープを切り、遂にゴールを果たした。
その瞬間、「日本の金栗、ただいまゴールイン。タイム、
54年と8ヶ月6日5時間32分20秒3、
これをもって第5回ストックホルムオリンピック大会の全日程を終了する」とアナウンスされた。

金栗氏はゴール後のインタビューで「長い道のりでした。この間に孫が5人できました」とコメントしている。

金栗四三(五輪長距離走世界最長記録保持者)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%A0%97%E5%9B%9B%E4%B8%89

(了)