32歳の女の友情は難しいと思った、もうひとつの話。

ある親しい独身の友人のこと。
ものすごく単純バカなんですが、自覚がない故に悩み多き人です。


私の周りには彼氏持ちの友人がいません。既婚者か独り身か。
独身の子は、「結婚はしたいけど出会いがない。仕事もあるし今の生活を変えるのもなぁ」と、前向きになれない場合が多いです。そんな中、その友人は堂々と「結婚したい。子どもほしいし」という肉食系(?)です。

内容はまったく違いましたが、初めて彼氏ができたのも、初めての彼氏と別れたのもだいたい同じ時期だったので、なんとなく同じ恋愛レベルだと思っていたんですが、最近、その子の恋愛話を聞いたら、その堂々たるテクニックと遍歴に畏れおののきました。
私は夫と付き合いだして恋愛早期退職状態。
その間に友人は、数を重ねテクも己も磨いていたわけです。


【私】Lv.3
ひのきの棒・布の服・フライパンのフタ

【友人】Lv.39
オリハルコンのキバ・メタルキングのよろい・ほしふるうでわ


スライムベスと戦っていた私は「あれ、なんか、装備新しくした?」ってしどろもどろですよ。



彼女は、昔別れた彼氏にものすごい未練があって…元カノと隠れて会っていたりしたため(←やましいことはないらしい)、友人から別れ話を持ちだしたのだけど、別れたくなかった彼は「結婚しよう」と食い下がり、友人はものすごく迷ったけど、縁があればいつか戻るだろうと振り切って別れ、数年後、あわよくばヨリを戻そうと連絡したら、その彼は結婚していたという…「もし子どもができてたら結婚してた」と言います。
私も独身のときはそんな認識だったから適当に相槌をうちますが、妊活中の身としては、

そんなに都合よくできてたまるか!

と全力でツッコミたい気持ち。
モヤッとを抑えられません。


折に触れ(てゆか仕事の繁忙期とオフの時期)、「人生に無駄なことなどないっていうけど、あのときの選択は意味のあるものだったのか、いまだに自信が持てない」ということを言い出します。
あのとき別れていなければ、結婚して今頃子どもができて、幸せに暮らしていただろうと信じて疑いません。
結婚なめんなよと言いたい。
そもそもずーーっと別れる、引き止められるを繰り返して、何人もの友達に相談し、占いにも行きまくってすべての人に別れた方がいいと言われ、遅かれ早かれダメになるのは見えていました。元カノと会って決着をつけるか、もう会うくらいは容認するか、一線超えて腹くくらない限りはムリだったと思います。
私からみたら、別れるという選択は全然紙一重じゃなかったのに、よくもこれだけひきずれるもんだなと。



あるとき友人から、子宮外妊娠した先輩のお見舞いに行ってきたというメールが来ました。かける言葉がなかったとのこと。そのアラフォーの先輩は、「離婚を考えてる」と言っていたそうなんです。
その後に、「でも、離婚を考えていたときに授かるなんて、縁があるんだなと羨ましく思った」みたいなメールが来ました。



なんか…






なんとも言えないザワザワが。




ああ、無知がコワイ。




離婚を考えているアラフォーの夫婦が、ウッカリ妊娠するほど頻繁に営んでるとは考えにくい。てことは、離婚を考えていた理由も、そうしなかった理由も、子どもにある可能性は充分にあります。もちろんそうじゃない可能性もありますが。
そして言外に、自分が出来ちゃわなくて、それゆえに結婚にいたらなかったことを残念ってる感じがもう!!
どこからつっこんでいいのか。
もしかして全く避妊してなかったのか。



そんな彼女は、無知ゆえに、私が結婚してからもためらいなく「子どもは?」と聞いてきました。

「友人が妊娠したことを寂しく思う」みたいなことをその子にメールしたせいなんですが、「子どもは?」とまた気軽に聞いてきました。
これはそろそろ1回指摘しておいた方がいいと思って、「妊娠するって思ってるよりもずっと確率が低いことで、『子どもは?』ってのは、避妊してるかどうかを聞いてるような下品な質問でもあるから、あんまりしない方がいいよ」って感じのメールを送ると、「そんなシモの話をしてるつもりないし、不妊治療してる先輩がいるからそういうのもわかってるし、ちゃんと配慮して将来的に欲しいかどうか聞いてるだけなんですけど」
みたいな返事が来てイラッとしました。

いや、全然配慮できてねーし!!

結婚した人は、親戚から嫌というほど聞かれてるし、思わぬ事情がある可能性もあるし、聞かれて嬉しい人は絶対にひとりもいないから聞かない方がいい。もはや聞かないことはマナーだから!と力説。
共通の友人に、入院歴があったり持病がある子がいるので、独身の子でも言われない限りは聞かないほうがいいよということを伝えて、ちょうど友人が後輩に会ったときに流産したと聞き、「確かにどんな事情があるかわからないよなあ」と、ようやく納得してくれました。
(調子どう?くらいの気持ちで聞いたのに、エライ面倒なことになったゲンナリ感は感じましたが)

で、昨年末の忘年会で会ったときに、「なんで自分がためらいなく『子どもは?』って聞けたかって考えてたら、アラフォーの先輩が『子どもができない』とかモロモロの事情をあけすけに喋るからだわ」と言っていました。

たぶん違う。

自分が妊娠できないなんて、1ミリも思ってないからだと思う。



いやー、ほんと早く結婚して、結婚のあれやこれやにクソほど苦労すればいいのに。
でも、こういうお気楽な人ほどアッサリ授かるんだろうなあ。


全然嫌いとかじゃないのよ?
割愛してますけど、私も友人にエラそうなこともアホなこといっぱい言ってるし。絶対にどっちもどっちなんです。
独身の友人と子持ちの友人と、どっちが連絡しやすいかというと、私は断然独身の友人だし。

でも、結婚して気づいたのは、私が子持ちの友人に対して抱くステージが違う感を、独身の友人もこちらに抱くんだということ。その友人に「結婚してる君にはこの焦燥感はわからない」という感じのことを言われたことがありました。

私は結婚までがすごく長かったので、それはそれで不安も焦燥感も充分すぎるほど味わったわい!ということを言ったんですが。
同時に私は、子持ちの友達に対して私が感じている距離を、おそらく子持ちの子は気付いていて、その上で仕方ないなって黙って受け止めているんだろうなと思って、すごく恥ずかしくなりました。

でも、こればっかりは本当にどうしようもない。
独身の友人に、結婚してるだけマシじゃないか贅沢いうなよって思われるのも仕方ないし、子持ちの友人に私が同じように思ってしまうのも仕方ない。

いやー、難しい。


最近は、二児の母の友人に対して程ではないですが、結婚して年数が経って妊活をはじめたこともあってか、独身の友人に対しても明確に立ってる世界の違いを感じるようになりました。

女の友情、難しい。



ちなみに、仕事バリバリだったこの友人ですが、いろいろ思うところがあり、来年度から仕事をセーブすることにしたそうです。 好きな仕事だし給料もいいからずっと踏ん切れなかったけど、頑丈な方とはいえ体に影響が出始めたこと、ストレスで仕事自体にも身が入らなくなり、生活における仕事のバランスを見直す決心がついたらしいです。

昨日メールが来まして、「もう、来年度のことしか考えられない。非常勤になることに決めてから、いろんなことがうまくいって愉しすぎ」的な内容。

よかったな(´ω`)

あー、なんか、なんかすぐに恋人作って結婚して、さっさと子どももできるんだろうなあって。
そうなったら、立ち上がれないほどのダメージだろうなあ。

卑屈。




でも、もうちょっと年とったら、ステージの違いは今よりも気にならなくなる気がします。就職したての頃、収入の差が如実に出て、付き合いにくくなったことがありました。でも今はそこを気にしない技術をお互いが習得した気がする。

だから年とると、関節痛とか病気の話ばっかりになるんでしょうかね。ザ・共通の話題。


その頃は私にもお子さまがいるといいなあ(涙)
ハアー。