人の移動
今日は春分の日、彼岸の中日ということでお墓参りに行ってきた。
天気は良かったが空気が乾燥気味でしたね。
昨日、「大阪-兵庫間の不要不急の往来を自粛」とのニュースが流れた。
対国との移動制限はあるが、国内でも移動制限をするのか・・・
サウジアラビアやアラブ首長国連邦など中東地域で広く発生しているMERS(中東呼吸器症候群)は、ヒトコブラクダが保有宿主(感染源動物)であると言われている。
(全てのヒトコブラクダがMERSコロナウイルスを保有しているわけではない)
以前何かの記事で読んだのだが、『昔からヒトコブラクダと生活を共にしていた人たちはMERSコロナウイルスの抗体を持っていたのだが、抗体を持っていない都市部で生活している人間がこの地域にやってきて感染し、都市部に持ち帰って広めてしまった』と書いてあったと記憶している。
19世紀までは『伝染病は兵隊の後から行進してくる』と言われており、戦闘で死ぬ人よりも伝染病で死ぬ人の方が多かったそうだ。(テレ東NEWSのYouTubeより)
多くの場合、遠征した軍が伝染病にかかり撤退することになった。
伝染病は衛生環境が悪かったので主に赤痢や腸チフスだったと言われており、日露戦争で日本軍が伝染病対策として持たせたのが、あのラッパのマークの『正露丸』です。
ちなみに、もともとはロシアを征服するために「征露丸」という名前だったのだそうだ。
人類史上一番の死者を出したスペイン風邪も、第一次世界大戦で各国から集まって来た兵士が罹り、そのまま国に戻って爆発的に感染が広がってしまった。
これら全てのことで言えるのは、人が行ったことの無い土地に行って感染症に罹っているということだ。
ウイルスも動物などと共に地域ごとに住み分けがされており(土着のウイルス)、元からその地域で暮らしていた人には抗体が出来ているが、他所から来た人が抗体を持っていないから感染し、地元に戻って抗体を持っていない人達に次々と感染させてしまうのだ。
インフルエンザの患者数のグラフを見ると、
例年12月中旬頃に1つ目の山が出来て、学校が冬休みに入るにかけて一旦下がり、新学期が始まると共に二つ目の大きな山が形成されている。
冬休みが無ければどういうグラフになるのか分からないが、年末年始の帰省で人が大量に動くことによって山が大きくなっているのではないだろうか。
インフルエンザは1種類だけでなくA型B型などいくつもあるので、地元で流行っている型以外に感染することになり、感染が拡大するように思われる。
中華圏の春節もそうだが、とにかく『人が動くことでウイルスも移動する』のだ。