時よ止まれよ だた一度
チョンボ犯した 若虎に
野次が湧き立つ 甲子園
虎よ八月に 熱くなれ
阪神打線は冷え冷えだが、8月頃には気温も打線もアツアツになるのだろうか?
今思うと、オープン戦でもホームランは、オリックスとの最終戦で梅野が打った1本だけでしたね。
開幕直後は、ゴメスがまあまあホームランを打っていたので目立たなかったが、今はゴメスの当たりもピタッと止まり、ホームラン数はダントツのビリです。
6月は1か月間で、チーム全体で4本でしたっけ?
一人だけでも十分に打てる数字ですな。
強く振るのは良いが、振り方に問題があるのでしょう。
鳥谷は最初から、ゴメスや髙山は悪くなってから、バットが下から出てきています。
個人の問題なら仕方がないが、指導の結果こうなったのなら大問題だ。
鳥谷は特にひどく、グリップが下がってから、ヘッドが遠回りして出てくるので全く打てない。
上の図のゴルフスイングで例えるのなら、黄色のポイントから位置エネルギーと重力を利用してヘッドに加速を付けてボールを打つのではなく、紫のポイントから体の力だけで強引にボールを打ち上げようとしているので、ボールに力が伝わらないのだ。
黄色のポイントから打てばゴルフボールは300ヤードくらい飛ぶが、紫のポイントから重力に逆らって、いくら目いっぱい振ったとしても100ヤードくらいしか飛ばないだろう。
位置エネルギーや重力という力を全く無駄にしている打ち方だからダメなのだ。
しかも上の図の青の矢印のように、グリップが一旦下がって出てくるので、ヘッドが遠回りして速球に振り遅れてしまっている。
ゴルフボールは止まっているので遠回りしても問題無いが、野球のボールは高速で向かってくるので、遠回りすると振り遅れてしまう。
赤の矢印のようにグリップを斜め前に出しながら最短距離でボールを捉えにいければいいのだ。
ヘッドが遠回りすれば遠心力は得られるかもしれないが、体の回転速度が落ちるので逆効果になるのではないだろうか。
フィギュアスケートのスピンで考えると分かることだが、腕を伸ばすと回転速度が落ち、腕をたたむと回転速度が上がる。
なのでヘッドスピードを上げようと思ったら、グリップを先に出しながら回転半径を短くし、体の回転速度を上げるべきだろう。
バットを短く持つのも回転半径を短くし、体の回転速度を上げてポイントを引き付けて対応するためだが、阪神の選手はそういうことを理解していないのか、追い込まれてもあまりバットを短く持つことがないし、藤浪など投手陣がチャンスでバットを長く持ち振り回しているのを見ると、何とも言えない気持ちになる。
バットのヘッドの位置エネルギーと重力を最大限に活かし、体の回転速度を上げようと思えば、必然的にダウンスイングでバットを出さないといけない。
そうすればヘッドが立ち、ヘッドスピードも自然に上がるのだ。
これが出来ていないので145kmを超えるストレートが何時まで経っても打てない。
昔から「ストレートは上から叩け」と言うのは、こういう理屈がきちんとあるからだ。
カーブやフォークなどはすくいあげないと打てないが、基本はダウンからのアッパーで対応すればいい。
ヤクルトの山田はかなり高い位置でバットを構えているが、位置エネルギーと重力を上手く使っているのであれだけホームランが打てるのだろう。
北條はそこそこ打てているが、山田と自主トレをした時に「自分の打ちやすい打ち方で打ったらええやん」と言われたのが良かったのだと思う。
あれこれ指導され型にはめられて、自分の打ちにくい打ち方では結果がでません。
阪神の若手野手全員に言いたいですね
「自分でタイミングが取りやすい方法で打てばええやん」
「自分が球を見極めやすい方法で打てばええやん」
「自分が違和感なく振れる打ち方すればええやん」
下半身主導や軸など、形にこだわり過ぎて肝心なところが欠落し、上半身と下半身のバランスが取れていないから現状打てていないのだろう。
ただし、位置エネルギーや重力などをきちんと活かせるようなバッティングを身につけることですね。