さてさて、我らが阪神タイガースは開幕してから各チームと一巡しましたので、成績を振り返ってみよう。
15試合戦い、中日、DeNA、巨人にカード勝ち越し、ヤクルトは引き分け、広島に負け越しの、8勝6敗1分で巨人に次ぐ2位に付けています。
負け越した広島戦もどちらに転ぶか分からない展開でした。
細かく見てみると、得点74は1位、失点55は3位、本塁打13は1位、盗塁8は2位、打率.243は4位、防御率3.36は2位である。
得点1位、本塁打1位、盗塁2位が去年までとは全然違うところですね。
マラソンが始まったばかりのところで順位は関係ありませんので、30km過ぎまでトップ集団についていき、そこから粘れるかが本当の実力です。
去年までは、シーズンで実績を残してきた相手の主力投手を全く打てず、ズルズルと後退していったので、やはりエース級の投手に打ち勝てるか、又は投げ勝てるかが勝負である。
先発投手陣
藤浪・・・○ 巨人戦のように四死球と球数を少なく投げられれば良い。メジャーを目指すなら100球以内でどれだけのピッチングが出来るかである。
メッセ・・・○ 2戦目までは力みがあり、コーナーを狙い過ぎていたが、巨人戦のような投球が出来れば良いだろう。
能見・・・○ 今シーズンは球にキレがあり、コントロールも良く三振もよく取れている。
岩貞・・・○ 能見の球が速いバージョンなので良い。全て全力で投げていては持たなくなるので、変化球を低めに集めて、打たせて取るピッチングが出来れば完投も見えてくる。
球児・・・△ スタミナに問題あり。球数を投げられない状態で如何に打者を打ち取るかが課題である。以前の高めのストレートで勝負するスタイルを捨て、制球力を上げ低めにカーブ、スライダー、フォークを投げ打たせて取るピッチングを心掛ける方がいいだろう。80球を超えたら高めのストレートは厳禁である。ツーシームも精度がいまいちなので封印した方が良さそうだ。
岩田・・・× 球が高めに浮くフォームを治さないといけない。治して球威とキレが戻ったうえで、低めに球を集めてゴロを打たせるピッチングが出来るかどうか。
梅野と岡崎の両捕手の、先発の力が落ちてきた時のリードがよろしくない。
球威が落ちているのにインコースや高めストレートで勝負するから打たれる。
球威とキレが落ちてきたと感じたら、外よりの低め低めにボールを要求すること。
梅野は病んでいるのか?故障しているのか?と思うほど状態が悪すぎる。
打撃陣
髙山・・・○ リードオフマンとしてチームを引っ張って来れたと思うが、インコースの課題を克服しないといけない。
横田・・・△ 得点11と盗塁3はチームトップと頑張ったが、ゴロ製造マシーンではダメだ。
江越・・・○ くそボールを振る回数が減り、少ない試合で4ホーマーを放つなど状態は良さそうだ。
ヘイグ・・・△ 得点圏で10打数5安打と勝負強さを見せているが、何か物足らない感じがする。
福留・・・○ 勝負強い打撃は健在だ。
ゴメス・・・○ 4ホーマー15打点と数字は残しているが、打率が低すぎる。
鳥谷・・・× 四球の数以外、何もかも物足らない。
西岡・・・○ 数字的にはそこそこだが、徐々に調子を上げてきている感じである。
梅野・・・× タイミングが全く取れていない。
岡崎・・・△ 去年までの岡崎と比べると良くやっていると思う。
気になったのは、ゴメス、江越、北條、梅野、鳥谷など、ストレートを空振りする場面をよく見ることだ。
キレと伸びのあるストレートを空振りするのは仕方がないが、そうでもないストレートを空振りするのはよろしくないですね。
バットのヘッドが下がって、バットが下から出てくるのが原因と考えられる。
最近の高山も疲れからなのか、ヘッドが下がり気味に見える。
良いバッターは「ルーティン」を持っていて、体を開かないなどのチェックポイントを入れ込んでいる。
1.体を開かない(ピッチャーに正対する)
2.軸回転する(前に突っ込み過ぎない)
3.重心を斜め前に移動する
4.バットのヘッドを立てる
などのチェック項目をルーティンに入れるようにすればいいのではないだろうか。
素振りもただするだけでなく、ルーティンをやってからスイングすれば、チェックポイントを意識しながら練習できる。
その打つ以前の段階で、ピッチャーにタイミングを合わせ、ストライクとボールの見極めをしなければ意味がありません。
いくら良いスイングをしようが、くそボールを振ってバットにボールが当たらなけらば何も起こらない。