割れ作り 凄い打球を 飛ばせワレ | Eye of the Tigers

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猛虎キャンプリポートのバッティング練習を見て。


「横田は『割れ』が出来てないやないか、ワ~レ~!」ですね。
解説の村上さんも指摘していたが、足を踏み込んだ時にグリップが残らず、つられて前に出てきてしまうのだ。




スローの映像を見ればすぐに分かるので、横田は見ておくべきだろう。
足を踏み込んだ時に(テイクバックして)しっかりトップを作る『割れ』が出来ないとスイングスピードとパワーが生まれない。
バットが前に出てきた(黄色の)分だけミートポイントとの距離が取れず、腰の捻りも無くなりスイングスピードとパワーをロスしてしまう。
その状態で呼び込んで(ポイントを後ろにして)打とうとすると、球の力に負けて差し込まれてしまう。
ロスした距離を補うためにポイントを前にして打とうとすると、球の見極めを早くしないといけないために打ち損じが多くなる。
打ち損じを少なく率を残そうと思えば、呼び込んで打たないといけないので、必然的に『割れ』をしっかり作る必要があるのだ。
スピードボールを打つ時も同じで、『割れ』をしっかりつくらないと球の勢いに負けてしまう。
速さに対応しようとバッティングが小さくなると余計に打てなくなるので、タイミングを早くとることで対処しなくてはいけない。


トップの位置から直線でバットを出すことを「コンパクトに打つ」というのだが、打撃を小さくすることを「コンパクト」と思っている選手もいるので、コーチは「コンパクトに打て」という言葉は使わない方がいいかもしれませんね。

ペレスもあれだけトップの位置が浅く窮屈そうだと、呼び込んで打てないのではないか。
軸足も浮く時があるので、右足でしっかり『壁』が作れていないのかもしれない。
『壁』がしっかり作れないと、折角溜めた力が前に逃げてしまう。
それでもあれだけ飛ばせるということは相当パワーがあるのだろう。


大谷や藤浪がピッチングで凄い球を投げた時、壁にぶつかって体が少し戻るような感じがある。
『割れ』で出来たパワーと、踏み込んだ時に出来る『壁』が相当強いのでしょう。
横田もペレスも『体重移動』だけが意識にある感じなので、もう少し理にかなった打ち方が出来れば、もっと素晴らしい打撃が出来るはずである。
1軍で活躍するためにも、約1か月のキャンプ中になんとかしてもらいたいものだ。


キャンプ中に若手を集めて『打撃理論』の勉強会でも開いて、『割れ』『壁』『間』『タイミング』などの考え方を共有すればいいと思う。
今の若者は自分でどうこうするより、言われたことをするという感じなので、きちんと教えた方がいいのではないだろうか。