沈黙の春 読みました

沈黙の春。それは、様々な生物たちの声が聞こえてこない春のことだ。


鳥の声も、虫の声も聞こえない春。


比喩表現だとどこかで思っていた。


けれど、沈黙の春は実際にあった出来事だった。


とても恐ろしいことだと思う。


同時に、とても愚かだと思う。


沈黙の春は、他でもない、人間が原因で訪れた。


殺虫剤を、広い範囲に、考えなしに使いすぎた結果として、沈黙の春が訪れた。


結果、撲滅しようとした害虫は、数を減らせなかったか逆に数を増やした。


殺虫剤を用いた目的は達せられず、自然へのダメージだけが残った。


人間へのダメージももちろんある。


殺虫剤を使いすぎた結果、現状は悪化したのだ。


ほんとうに、おそろしくて、愚かだと思う。


沈黙の春は、殺虫剤のことを書いていた。


ただ、現代のことをみると、殺虫剤以外のことにも当てはまるのではないか。


例えば、無理な再開発。

例えば、エコの名の下に作られる太陽光パネル、風力発電機。


今をより良くしてくれるという謳い文句が掲げられているそれらは、それだけのことで行われて良いものなのか。


一人一人は、考えなければならない。


明記したいが、一人一人が考えなければならない義務があると思う。


考えなくて良い人はいないんじゃないか。


こんなところで。