今からちょうど6年前の今日、11月1日にご両親に連れられて中学生の女の子が肥満の相談に来られたことを、この日になるといつも思い出します。
11月1日=『いい日』
になればと、ゲンをかついでこの日にしたんだとご両親が言ってたんです
ご両親が連れて来られたお嬢さんは…
身長=157㌢
体重=91㌔
年々、体重は増加。
膝が壊れ始めてる。
訳あって登校拒否。
家に引きこもり。
心肥大し始め、ドクターストップの警告を受けて初めてご両親の方が立ち上がって来たのです…
当時のお嬢さん自身は危機感など全く伺えませんでした…
当然、危機感抱いていたら今のようにはなっていませんからね。
正直…『生意気な女の子』だと思いましたよ。
聞く耳などもってなかったからね…
もちろんご本人には、やる気など全くのゼロ…
いったん本人を帰宅させて、お母さんだけ残ってもらったんです。
『本人にその気が無ければ、現状の体格と心臓疾患を考慮したら食事制限を先行させますから、きっと減量は成功しません』ときっぱり伝えました。
ここまで、娘さんを自由奔放にさせていたご両親が監視できるはずがないと思ってたからです。
やはり、娘さん本人の意志が最重要になってきます。
『痩せたい』意志は必ずあります。
そこをどう引き出すかが『成功』か『挫折』の違いだけです。
減量方法なんか二の次でいいんです。
本人の『意志の強さ』が強いぶんだけ減量数字は延びることを理解してほしかったんです。
娘さん本人とも2時間近くカウンセリングしましたね。
『夢』や『希望』や『楽しみ』などで、意志が翻るような女の子ではないとピンッ!と来て…
第二作戦開始です。
この作戦を進めるためにお母さんに残ってもらったんです。
娘さんとご両親の前で、僕がご両親を責め始めるので、了解しておいてほしかったのです。
作戦は大成功です!!
『ここまで、肥満にさせた責任はご両親にあるんです』
『なんでも与えるばかりで、好き勝手にやらせておけば、こうなるのも当然ですよ』
『娘さん自身がやる気がないものを親が押し付けるのも、どうかと思いますけど…』
よくもまぁ、ご両親に向かって罵倒したもんです…
よほど娘さん『カチン!』ときたんでしょう…
『親を馬鹿にしないでよ!』
『親のせいじゃないのになんでそこまで言われなきゃいけないのよ!』
今がチャンス!!
とばかりに切り返しです
『じゃあ〇〇さん痩せて見なさいよ!』
『痩せる意志のない〇〇さんに何を言っても無理そうだから、今回は引きとってもらおうかと思って話ししてたんですよ』
娘さんの扉が開いた瞬間です!
自分は馬鹿にされてもいい…
でも自分のせいで、親を馬鹿されるのは許せない…
悔しかったんだと思いますよ。
優しい娘さんだったんです。
『ご両親があなたのことを思って、今日こうして来てくれているんだから、そんなに悔しいのならせめて心臓に負担のない健康でいられるとこまで痩せてみようよ!』
こんな感じの事を言った覚えがします…
悔しいさをバネに意志の引き出しだっていいんです。
『痩せる意志』がやっと表に芽生えることが出来、少しずつ秘めた想いが打ち明けられるきっかけになったんですから。
まぁ、たまたま、第二作戦で成功しただけです。
もちろん第三作戦も用意してはありましたけど…
ピッタリ1年で…
『38㌔減』達成!
91㌔から『53㌔』へ
ハッキリ言って別人でしたよ。
今回の娘さんのような大幅減量の方が楽なんです
どんどん数字が変わり、身体の変化がおもしろいほど感じられるから意志・意欲を高く保ちやすいからです。
ここで初めて『夢』『希望』など現実じみてくるもので、ここから『楽しみ』に向かって突き進めるものなんです。
最後の方ではオシャレな会話ばかりするほど、1年前では到底考えられなかった会話をしてるんですから、人間って身勝手なもんですね…私だってそうだろうね。
私にとっても貴重な経験のスタート…
『いい日』 11月1日
でしたね。