混合している人が多いですね。
あまりスマホとか通信に関する知識が無い人が書いてるのは仕方ないなと思うのですが、大手メディアとか比較的有名なサイトまでそう書いているのはちょっと気になります。
まあ、大手メディアや比較的有名なサイトがそう書いてるのは「分かりやすさ」とかを重視している一面もあるんでしょうけど、そうやっていつまでも初心者に優しくしていたら日本人のITリテラシーって一生上がらないと思うんですよね。

格安スマホとか格安SIMに関する記事を読んでる時点で何というかその「勉強する意欲」「興味」的なものがその人にあるわけで…MVNOとかのちょっと難しいワードを使っても「分からない単語出て来たから読むの止めよう」とはならないと思うんですよ。だから積極的に難しい言葉(専門用語)を使って、調べてもらって、日本人全体のITリテラシーを高めていった方が良いと常々思っています。

 

以下、格安スマホと格安SIMの違いや混合してはいけないことが分からない人への解説記事となります。
 

格安スマホは「安いスマホ」のことです。定価でだいたい3万円代までのスマホですかね。

格安SIMは「安価に通信料金を提供している通信事業者」のことです。IIJmioとかmineo、日本通信とかですね。MVNOとも言われたりします。


MVNOのことを格安スマホと書いてあるメディアがたまにありますが、そう書いちゃうと本来の意味での格安スマホをどう表現するのかという問題が発生します。「4万円未満で買える安いスマホ」などと書くのでしょうか。長々と。「格安スマホ」と書けば5文字で済むのに。
「廉価スマホ」と書けばいいという意見もありますが、それはそれで何か違う気がします。廉価スマホはiPhone SEやGoogle Pixel 〇aシリーズのように、高性能のスマホを主力商品としているメーカーが敢えてスペックを落とし、その分価格を下げて販売しているスマホのイメージがあります。

 

僕はよく、スマホとSIM(通信契約)を車とガソリンに例えます。
車だけあっても、ガソリンがなかったら車を持っている意味が無いですよね。逆にガソリンだけあっても車がなかったら意味が無い。
スマホも、スマホだけあってもSIM…つまり通信契約がないと意味がありませんし、SIMだけあってもスマホがないと意味がありません。

安いガソリンスタンドを見つけた時、「格安車屋さん」とは言わず「格安ガソリン屋さん」と言うと思います。(どちらも言わないと思いますが、どちらかと言われれば後者だと思います。)
その理由は、ガソリンスタンドが売ってるのは車に関係するものではあるものの、売っているのはあくまでガソリンであり、車ではないからです。

 

MVNOのことを格安スマホと表現するメディアに僕がそれってどうなのと感じる理由も同じです。
MVNOが売ってるのはスマホに関係するものではあるものの、売っているのはあくまで電波(回線)です。スマホを売っているわけではありません。(端末の取り扱いがあるMVNOもありますが、そういったMVNOも端末を売る事で利益を出してるわけではなく、電波を売る事で利益を出しています。)ですから、格安電波とか格安回線と言うのが妥当だと思うのです。
電波を受け取る為にSIMカードが必要ですから、格安SIMというのは分かります。でも、格安スマホはいくら何でも違うんでねぇの?と思うわけです。