<2023.11.20:断薬3972目のエントリーです>

 

安定が心地よいというのは歳を取った証拠と思っていますが

最近は若者も安定志向とも聞きます

昔は良かったと考えるのは、病気前後でできたことを懐かしがる感情に近い気がします

歳を取っても前を向いて生きたいものです

 

今年はゴジラ生誕69年だそうです。
私よりも年上なのはもちろん、戦後10年経っていない時期の作品というのは驚きです。

そんなゴジラ映画の新作、生誕70周年記念作品の「ゴジラ-1.0」(だから-1.0?)を週末観てきました。
動員数で3週連続1位とまずまずの好評を得ているようですね。

前回の「シン・ゴジラ」が2016年公開ですから、もう7年も経つことになります。
「シン・ゴジラ」は現代が舞台で、しかも東京都心が破壊されて、当時に住んでいた立川に政府の「緊急災害対策本部」が設置されるという設定でしたので、身近な感覚で観れました。(実際に有事の時には立川に設置されるらしい)

今回のゴジラは戦後すぐが舞台で、ゴジラに対抗するのは政府ではなく民間ということで、随分と前作とは対照的です。
もともとのゴジラ映画は戦争や核兵器というものに対する抗議をメッセージに込めたということですので、今作の方が舞台設定は近いのかもしれませんが、
個人的には「シン・ゴジラ」の方がエンターテインメントとして面白かったように感じました。
本作はちょっと戦争礼賛っぽくも思いましたしね。

ゴジラの迫力・恐怖に関しては、さすがVFXの名手、山崎貴監督の作品だけあって期待どおりでした。
まあドラマ部分はともかく、初めから勧善懲悪、めでたしめでたしのエンディングが保証された安定感、安心感があり、
我々のような年寄りにとっては、それがまた心地いいのかもしれません。
昭和の「寅さん」とか「007」みたいな、安定したストーリー展開に、集客力があるということでしょう。

ゴジラと言いウルトラマンと言い仮面ライダーと言いリバイバルされておりますが、
これらにノスタルジーを感じるのはオッサンしかいないですよね。
冒険が怖くなったような、歳を取ったと感じるとともに、若者がこれを見てどういう評価を下すのか、聞いてみたい気がしました。