カーテンに大きめのハチが止まってた。
バンドボーカリスト兼インチキレスラーとして、そりゃあ闘わなくちゃならんのですよ。
ハチハンター・セバス!
基本的に相手が一匹の場合は、素手で挑むのがセバスチャン流。
左ジャブ、幻の右、左まわし蹴りで、ハチとタイマンするのです。
次の瞬間、心の中でゴングが鳴り響いた。
「カーン!」
慎重にハチに近づき、ファイティングポーズをとった所で、ハチが羽根を広げて俺に向かって飛んできた。
瞬殺!
いきなり左まわし蹴りがヒット!
ハチ、ノックアウト!
ピクピクとしながら仮死状態に!
大丈夫…
トドメは刺さないよ。
タイマンはったらダチじゃけぇ!
マブダチじゃけぇのぉ!
ただ、ブログ用に写メだけ撮らせておくれ。
大きさが伝わるように五円玉を置かせておくれ。
おいおい! 仮死状態で体がカールみてぇに縮まっちゃってんじゃねぇか!
それにつけてもオヤツはハーチ♪ ってかコルァ!
さっきまでのお前はあんなにデカかったじゃねぇか!
おい!どうしちまったんだよ!兄弟ッ!
はい、まぁそんなこんなでね、まだ命はあるようだったので外に逃がしてあげましたけどね。
まぁ、虫の息でしたけども。
おあとがよろしいようで。
世界中のハチハンター達に、多かれ少なかれ幸多かれ。
