先日、オリンピック出場選手には、第一子よりも第二子以降の方が多いという特集をテレビでやっていたが、第二子以降の方がたくましくなりやすいのは周知の事実であろう。
母乳からして第一子は丹念に消毒をしてから与えているのに、第二子以降は「お腹空いたの?」ほらカポッ!!である。
それはさて置き、私はもっと重要な鍵があるとにらんでいる。それは一人住まい経験の有無である。一人住まい経験こそ人間をたくましくする。それは合宿生活でもよいし寄宿舎や寮でもよい。大切なことは親元を離れることにあるのだ。
サラリーマン時代に上司から言われたセリフを思い出す。「ロバート、二人に一人、どちらを採用すべきか迷ったら一人住まいしている方を選べ。もしその条件が一緒なら長男・長女の方を避けよ。それも一緒なら、あとは勘だ」
それ以降、「一人住まい経験者で第二子以降」というのが隠れた選考基準になったわけだが、念のために既存社員を調べてみた。すると、第一子か否かの差はあまり目立たなかったが、同期生の出世頭の大半は一人住まいしている人、もしくはその経験者であることがわかった。大学を家から通い、サラリーマンになってからもずっと家から通っている社員もいた。それでもトップクラスの人材という社員もいるにはいたが、あくまで例外。たくましく育つのは一人住まいしている人たちだった。
単身赴任もそうだ。
銀行や商社などの人事評価は、転勤に際して「無条件で行く」「条件により行く」「断る」の順で評価が落ちていく。調べて見ると長男は一人住まいの経験が少ないケースが多いため、「断る」⇒「人事異動(懲罰的)」⇒「退職」になる場合も多いようだ。次男以降は二つ返事で転勤して行く人が多かった。
(自説)一人住まいをしている人は要するに家出している人である。
よくタモリがモノマネをする寺山修司が『家出のすすめ』を書いたのは40年近く前のことだが、私は寺山に言われるまでもなく家出をした。と、言うよりも中学一年からアパートの一人住まいであったが。家出をした友人などにその時の理由を聞いたみたことがあるが、思い出そうとしても思い出せない。家出しなければならなかった理由は彼らにも何かあったのだろうが・・学業がつまらない、親との小さな確執、将来への不安、自分へのいらだち、どれが決定的な理由なのか今以て思い出せない。だが、分からなくて良いと思っている。彼らは強くなるためにそうせねばならなかったのだと思うようにしている。
はじめての家出(一人住まい)から40年、我が家にも女の子一人と男の子が二人いる。女の子は感情的に微妙な立場であるが、男の子二人、彼らをけしかけねばならない。それには私自身、もっとひどい親にならねば。そう、獅子が子供を千尋の谷に突き落とすが如く。
あなたも子供、社員を家出させようではないか。
今日はこのへんにしとうございます。





