何かを始めて発明したり発見したりする人は、常識にはとらわれない独特な考え方をするところがあります。よく知られていることですが、コロンブスは卵を立たせることができるかと問いかけて、誰もできない様子を知ると、卵の底をつぶして立てて見せたのです。ここには、見事な発想の転換があります。
初めて、ホバークラフトを見たときもそんなことを感じました。この船は、ファンで底から空気を吹き出し、風圧で水面に浮上して、プロペラなどで前へ進みます。水の抵抗が無いので、高速で移動することができ、陸上も走行可能です。船といえば誰でも水に浮かぶ箱のようなものを思い浮かべるでしょう。これはそんな常識を打ち砕いて、発明の歴史に新たな1ページを加えたのです。
北国では、雪は厄介者と思われてきました。ところが、これを冷房に使ったらどうだろうと考えた人がいます。大きな保管庫を造って夏まで貯めておき、暑くなったら送風機で冷風を部屋に送り込む仕組みです。雪が冷たいことは誰でも知っています。しかし、それを冷房に利用しようとする考えは、実にユニークでまさにコロンブスの卵です。このアイデアは、すでに北海道のマンションや福祉施設で実用化されています。
発想の転換を行うと、ぱっと新しい世界が広がることがあります。そのとき、どれだけ普段の常識から抜け出せるかがポイントになるようです。