感じる仲間との絆、
十日町雪まつりコミュニティー会場の十日町高グランド。
そのステージ脇の雪像は同校定時制生徒の作品だ。
「3日間で全員参加で作ります。
毎年干支を作っていますが、今年は未(ひつじ)。
あのモコモコの表現をどうするか、皆で話し合いました」
出来栄えは、ぜひ会場で。
現在、その全校をまとめる生徒会長だ。
生徒会活動は年間通じて忙しい。
授業が終わる9時から生徒会メンバーが集まり、
遅い時は10時ころまで活動。
「僕は1年の時から生徒会に入っていたのですが、
年間通じて本当にいろいろな活動があります。」
後輩として参加した生徒会、今は後輩を引っ張る立場。
「歴代の生徒会が築いてきた伝統をしっかり後輩に引き継ぐ、
それが僕の役割と思っています」
3年になってアルバイトを始めた。
地元商業施設のレジ担当。
「働きながらの勉強の大変さを感じていますが、
人との出会いもあり、
大変さ以上に充実感を感じています」
中学時代は不登校だった。
だが「小学時代、中学時代、そして高校と、
とても良い仲間がいて、
特に高校で出会った仲間は生涯の友達になると思います」
いま仲間たちとの『絆』を、さらに強く感じている。
定時制。
「過去の様々な事を抱えている人が多いと思いますが、
普通にできない人はどこの世界にも必ずいます。
そういう人のためにも、
昼間に馴染めない人のためにも、
この学校は必要です。
成長の中では、必ず何かつまずきがあります。
そのつまずきを支える場が必要です」
【10代のまなざし】に掲載されていました。