存在意義、ますます増す
十高定時制、今期33人卒業
○「最後に一歩、踏み出したね。何かを始めるのは誰でも怖いことだけど、一歩乗り越えたね。卒業おめでとう」。
担任の佐籐智江季先生は、卒業生一人ひとりメッセージを贈った。
1日、県立十日町高定時制(上村栄一校長)の卒業式が行われ、33人が思い出多い学び舎を後にした。
卒業生代表の南雲豪人さんは「入学時、やっていけるか不安だった。人間関係を築くことの難しさを改めて考えさせられた4年間だった。生徒会活動でお互いを認め合う人間関係の大切さを学び、働く中で敬意を持って接する事の大切さを学んだ。全ての人に感謝の思いでいっぱいです」と答辞を述べ、拍手に送られ母校を巣立った。
○十日町高校定時制の存続が行政課題になった6年前には、考えられない毎年の入学生数。今期の卒業生33人は最近にない多い数。
今春4月の入学生も20人を超える見込みだ。定時制の必要性が、卒業生への担任メッセージにある。「やらないで後悔するより、やって後悔する方が得るものが多いはずです。この学校でたくさんの出会いと経験を得たね」、「苦手なことから逃げずに、4年間やり通したことは大きな自信になったはず。きっと将来、夢が叶うでしょう」。
33人へのメッセージに、参列の親たち、後援関係者な、涙していた。
津南新聞抜粋です。