今日は、音大受験の必須科目である楽典(音楽理論)について書きたいと思います。
あくまでも私個人の考えです。
以前も書きましたが、楽典は満点をとるつもりで取り組まなければなりません。
楽典の勉強内容は、かなり簡単にまとめると
【1】音程
【2】音階
【3】和音
【4】調判定
【5】移調
【6】楽語
【7】その他
この7つに分けられると思います。
【1】~【5】は、段階を踏んで順番に理解し、一つの項目を短時間で確実に回答できるまでマスターしてから次の項目へ進むことをお勧めします。
これを徹底せず、暗記学科の学習をする要領で、ただやみくもに必要事項を暗記し強引に勉強を進めていっても、知識を使いこなす訓練をしていないので、次の項目で何倍も時間を浪費することになるからです。
私が知る限り、「楽典が苦手です」という生徒さんは、この手順を無視してめちゃくちゃにお勉強しているケースが多いです。そのほとんどの方は、専門の先生のもとで理解度を見ていただきながら学習するだけで、楽典が得意科目と言えるほどわかるようになっています。
また、【6】楽語に関しては、イタリア語がメインですので、せめてイタリア語の辞書か、あるいは楽語辞典を準備しておいたほうが良いと思います。
声楽専攻を希望の方は受験課題曲にイタリア歌曲があるので、特に必要だと思いますが、他の科の方も持っていて困るものではないはずです。
なぜなら、楽譜に記載されている音楽用語の大部分がイタリア語だからです。(※ドイツ語・フランス語もよく出てきますが、受験準備として勉強するなら辞書の準備はまずイタリア語を最優先に考えたほうが良いと思います。)
やっかいなのは【7】その他に関してです。
大学によって楽典の出題傾向がある程度あり、【1】~【6】の準備に困る事はほとんど無いと思いますが、この【7】その他の分野だけは出題範囲が広く、絞り込みにくいのでかなり厄介です。
その他の中に含まれる問題の例をあげると・・・
■L'istesso tempoの音価計算
■倍音の表と振動比
■楽曲の演奏時間の計算
■室内楽の編成
■西洋音楽史
■音楽の形式
などなど・・・毎年いろいろな分野から無作為に出題されているようです。
この部分の配点は1問1点~2点で、5問~10問程度出題されるパターンが多いです。
つまり、5点~10点程度が、普段から意識的に音楽に関するあらゆる知識を蓄えておいた人と、受験直前になって無理矢理受験用の知識を詰め込んだ人との差が出てくる部分なのだと思います。
もし、音大受験を視野に入れ、音楽をお勉強されている小・中学生の方、または保護者の方がこのブログをご覧になっていただいているとしたら、普段のレッスンで先生が少しずつこの「その他」の部分の知識に関してお話しになっていると思いますので、先生から聞いたちょっとしたお話は、聞き逃さず自宅でもっと深く調べてみるなどして、少しずつ頭に入れておくことをお薦めします。
高校生になると、学科のお勉強も忙しくなり、実技の方は、それまでとは比べ物にならないくらい高度で相当量の内容を要求されます。忙しい中で、実技の実力をアップさせ、身に付けていくのは非常に大変ですので、早めに学習をスタートできる分野(楽典・声楽・聴音)はまだ時間的な余裕のあるうちに始めるのが理想だと思います。
次回は楽典問題の出題傾向について書きたいと思います。