ひきつづき・・・スケール(音階)の練習方法について書きたいと思います。
前回の話は
ピアノの練習方法1(初歩者向け)
今日は、前回のCdur(ハ長調:自然)の平行調であるamoll(イ短調:和声)を題材にしたいと思います。
※平行調・・・同じ調号を持つ長調と短調。ハ長調もイ短調も調号0コで平行調の関係です。
イ調和声的短音階は、調号無しと言っても自然短音階ではないので、導音(主音を導く音:音階の7番目の音)が半音上がるよう、臨時記号が付きますよね。
初歩者の方はまずこの事がわかっていればOKだと思います。
<ここからはちょっとだけ踏み込んだ話>
全部白鍵だけでよかったハ長調との違いは、この導音の臨時記号の部分の他に、実は中音(音階の3番目の音)、下中音(音階の6番目の音)にもあります。
何がどう違うのか、試しにイ短調の音階のバランスを、ハ長調に変換して並べると以下のようになります。
ド―レ―♭ミ―ファ―ソ―♭ラ―シ―ド
■中音(3番目の音ミに♭がついて半音下がっている)理論上の違い
■下中音(6番目の音ラに♭がついて半音下がっている)理論上の違い
■導音(7番目の音シは、こちらでは白鍵なのにイ短調では臨時記号がついて黒鍵)鍵盤と譜面上の違い
・・・ということで、和声的短音階は上の3ヵ所に気をつけなければならないことになります。
しかし、よ~く鍵盤を見てみると、今回のイ調和声的短音階は、導音以外全部白鍵ですから、実際の鍵盤バランスは導音以外の6つの音がハ長調の白鍵バランスと変わらないことがわかると思います。
「理論上の違い」と、「実際の鍵盤上での違い」が異なるということを覚えておくと、後で他の調のお勉強の際、頭の整理がしやすくなると思います。
<ちょっとだけ踏み込んだ話おわり>
イ短調の音階
ラ―シ―ド―レ―ミ―ファ―♯ソ―ラ
指使いは前回と同じで、気をつける部分も基本的に同じですが、この調で最も気になるポイントが、♯ソとその前後の滑らかさです。
この♯ソの部分は、黒鍵にも関わらず右手の場合4の指で弾くことになります。
もともと動かしにくく、3の指の金魚のフン(毎度汚い表現でごめんなさい
)だったりする4の指が、「ひょいっ!」と美しく黒鍵へ移動するのは簡単ではありません。
しかも、4の指の最中の3の指の離れにくさといったら・・・
また、この4の指の直後に1の指をくぐらせる作業が待っているのですよ!!!
ギャー
黒鍵を押さえている4の指の下を、1の指が「するりっ」と美しい音のまま移動するには相当根気のいる練習が必要になってきます。
これは、小さいお子さんや初歩者の方にとって1つの壁になる場面ではないかと思いますが、むやみやたらに弾きまくれば良いというわけではありません。
そこで
ピアノレッスンが生きてくるのだと私は思います。
ご自分の弱点を先生にチェックしていただき、自分に合った弱点克服のためのアドバイスをいただければ、ずいぶん変わってくると思います。美しく弾くための運指のコツは、一人一人の手のサイズや使い方、クセなどによって違ってきます。
ピアノレッスンを上手に活用してスキルアップできるといいですよね
今回は左手の事に触れていませんが、こちらも黒鍵とその前後には十分気を配ると良いと思います。
次回はハノンの中にある、アルペッジオについて書こうかと思います。