第7回 「隠された記憶」 | 勝手にFUKUOKA国際映画祭のブログ

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第7回 「隠された記憶」

2005年オーストリア

監督:ミヒャエル・ハネケ

出演: ダニエル・オートゥイユ

    ジュリエット・ビノシュ


受賞ポイント「鬼才ハネケの耐えられない不快」



【賞 評(ここが好き)】


カンヌでパルムドールも獲得した

オーストリアの名監督ミヒャエル・ハネケの名作サスペンス



ミヒャエル・ハネケといえば

「ファニーゲーム」「ピアニスト」など

観る人に耐えられない不快な気持ちを与えつつ

それでいて芸術性が同居した作風を得意とする監督





この「隠された記憶」では

BGM・効果音を一切使わず

送られてきた謎のテープの恐怖と

その映像リアル感を演出している



さらにリアル感を与えるには最適な手法

(その代わりカット割りをしないぶん高度な演出技術が求められる)

ワンシーンワンカット長まわし撮影を行い

観る人をハネケの世界へ迷い込ませる

長年、テレビで脚本などの仕事をしてきたハネケ

本格的に映画を撮り始めたのは

50歳を過ぎてから…



しかし老いてからなお

次々に耐えられない不快な世界を

作り出している



まさに異色であり鬼才な名監督ミヒャエル・ハネケ



本作はおとなしいほうだが

夢に出てきそうなシーンが満載なため

思い切ってお薦めできないのが残念な


【あらすじ】


テレビ番組の人気キャスター、ジョルジュ(ダニエル・オートゥイユ)と

出版社に勤める妻アン(ジュリエット・ビノシュ)の元に、

送り主不明のビデオテープが不気味な絵とともに送られてくる。

しかも、ビデオテープに映っているのは、

ジョルジュたちの家と彼らの日常の姿だった。

2人は単なる悪戯として片づけようとするが……。


レンタルショップ発見率

★★★30%

品揃えのいいレンタルショップの

サスペンスコーナーに

置かれている確立高し