随分前に読み終わっていたのだけど、なんやかやでやっと書く📝


下巻はSTARTING OVER→30周年までの記録で、今週始まったばかりのドラマの主題歌にもなってる「俺たちの明日」制作話から始まる。

この歌はリアルタイムでよく耳にしていたけれども当時の印象としては
「エレカシ明るくなったなぁ。ウルフルズぽい」
てな感じで宮本の声は相変わらずいいなと思いつつも、カラッと清々しい曲調は当時の私にはさほど響かずあせる

しかし、今いろいろ知った上で聞くとしみじみと味わいを感じるねぇ。



本の中で宮本が
「どうだい?近頃仕事は忙しいのかい?っていう歌詞がさ…もう、泣けて泣けてさ、自分の言葉に(笑)。作ってる時にいろんな奴の顔が浮かんできちゃって。」
って言ってて。

あーーー、、あの人やこの人の顔も浮かんだんだろうなーー、、
宮本と袂を分かった人々は皆、この曲聴いてたまらん気持ちになるだろなーー

とか想像するわけですよ。

すると俄然、ええ曲やーー!メラメラってなる



宮本の作る歌は宮本の人生ととても近いところにある。
歌詞に本音や答えが全部あるから、宮本を知れば知るほど歌が色彩を帯びてきて生々しく心に刺さってくるんだな。



2013年に宮本の左耳の突発性難聴発症に伴う活動休止があり、この頃の心境やその後の楽曲に与えた影響などの話も折々に出てくる。

ユニバーサルで一気にメジャー路線に乗ってノリノリな反面、年イチでシングルを出し続けるなどのノルマを自分らに課して無理して追い込んでいるようにも見える。
本には書いてないけど確か2012年頃にはお母さまも亡くしているよね。



現在はきちんと完治しているから言える事だけれど、病気になったのは必然だったのかもしれないなぁなんて。
宮本みたいなクソ真面目な人はこういった強制終了がかからないと止まらないだろう
私も昔自分を追い込みすぎて耳聞こえなくなったクチなんでなんか想像できるんだよねぇドクロ

実際むしろ病気したことによって気づいたことがものすごくデカかったという事をたくさん語っていて
療養中に素直な気持ちをそのまま歌にしたものが深い悲しみを昇華させた歌詞になり、耳に優しくそっと歌うことで発声の幅が広がり。。

その後出したrainbowはこの頃の宮本の心境を知ってから聴いたら本当に染みた。

やっぱり彼は持ってる男だよなぁ。
というか転んでもタダでは起きない男にひひ

この先は無理をせず体を大事に長く元気で歌っていてほしいよ。ほんとに。



今のソロ活動への想いもこの辺から強くなっていたんだねぇ。
でもそれと同時にバンドの大切さも熱く熱く語っていてうれしいんだよねぇ。

「トミは今度のアルバムだって、『ああ、あのミヤジのギターが、ドドドドドドって始まったよ!』みたいなドラムじゃん?上手い下手じゃないじゃん?『ああ、ミヤジだよ!あのミヤジだ!ズババババーン!』みたいな。それがある限りはバンドなんだよなぁ」



長嶋さんかっ!と突っ込みたくなる(笑)
よくわからんけどよくわかる笑い泣き
とにかくトミとは音で会話してんだなってことだ得意げ

トミと宮本の関係は、石くんとはまた違う強固なものを感じる。
宮本だけじゃなく、メンバー誰一人欠けてもエレカシは成立しない。


書き留めておきたいこといっぱいあるけど、キリがないのでこの辺で。

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