今度職場で提案したいことがあるんだけど、どうなるか見て。
というのが、はじめての占いの、はじめての質問でした。
とりあえず、タロットカードに小っこい説明書が付いていたので、ソレに書いてある通り、カードをまぜて、ならべてみました。
正位置とか逆位置とかが書いてるってことは、トランプと違って、天地も混ざった方がいいってことらしい。
なるほど、……それでこう、ぐちゃぐちゃにまぜるのか。
で、テキトーになんや引いて、なんかわからんけど説明書に書いてる通りの感じに、5枚ならべてめくります。
……。 ……。 「はい!(笑)」 「うん?なんやろな?」 「意味はねぇー、ちょっと今1個1個調べるから待ってよぉ~」 「はいはい」 まずね、多いのよカードが。 78枚あるからね。
出てる絵柄が説明書のどこにあるの?ってとこから手探りで、見つけるのに時間がかかりました。 見つけたところで、そこに書いてある極めて断片的な説明を理解しなければなりません。
こういうところが古文書の読解と似ているのだけど、それはまた別の話だね……(笑)
まず、一番左のカードが何ていうカードでどういう意味で……。 その隣がこういうカードで意味がこうで。 その隣がこうで。 右端はこう。 ちょっと下に置いたカードが、こう……。 まず、1個1個説明を読む。 ……。 ……。 「まぁ、つまりアカンってことちゃうか(いきなり結論)」 「げ、アカンのか!」 「だってうまくいきそうにないやん?」 「そうやなぁ…」 「聞いた感じだと、いい提案やったのに残念やな。 まぁ占いやし、気にせんかったらええんちゃう?」 「じゃあ、こうしてみたらどうかな!?」 負けん気を出した父が、別の案を提案してきました。 ……。 ……。
さっきと同じことをやっていく…。
「あ、これはなんか、さっきより受け入れられてる感じする」
結局、提案の内容は難易度をだいぶ落として、伝え方が大事だったと記憶しています。
みんな保守的で、変化したくないもんだから、できるだけ大した変化じゃない風を装わなくちゃいけなかったんですね。
父がいろんな提案をして、それについて見ていくうちに、そういう傾向があることに気づいたわけです。
改革って言っちゃダメ。
相手と敵対してもダメ。否定したくてもスルーしてね。
で、自分の意見は断定して言わず、うかがうように言えってことだよ。
「へー、なるほど」 「まぁ、カードによるとやで」 「そうするわ」 「げ、真に受けんの!? 勇気あるな(笑)」 そして父に何を言ったか、すっかり忘れて何日か経った。 「バッチリやったで」 「なにが?」 「占い。うまくいったわ。 言うてた会議、今日やってん」 「当たってたん!?」 「うん、占い聞いて、そうやろなと思ったから採用したらバッチリやった」 「へぇ、信じられんな……」 父の交渉が思い通りにいったのは衝撃だった。
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