ピンセットが机から落ちる瞬間を、私は見逃しませんでした。
さっと足を挟んでピンセットを受け取り、床に落とすまいとしたのです。
そしたら挟み込んだ足になんとですね、ピンセットのやろぅが突き刺さっていたので、
ぎゃ~!となって恐れおののきました。
ピ、ピピピピンセットがぁぁぁ・・・
さ、さささ刺さっとるやないかぁぁっ~!
こ、これが、・・・あの、おとなしい、ピンセットの所業なのか・・・!
まさかこんなかたちで、ピンセットに牙を剥かれようとは~・・・!!!
病気怪我系の出来事に弱い私は、この様なセンセーショナルな事態に、
もちろん思わず卒倒しそうになりましたが、
そんな不様な自分を鼓舞し、強く正しく堪え忍びました…。
ふ……、ふはははは…っ。
た、大したことないわい、こんなものーっ。(疲労)
次の日、バンドエード換えようと思って恐る恐る傷口見たら、
本当に大したことありませんでした。
ふ、ははははっ…。(安堵)