石垣に全く興味がない人と、
全力石垣スポットへ行った時の話です。
もう見る前からほとんど興奮していたので、
うおおおおっ、着いたぞー!
というテンションで、大溝城址近辺の駐車場に降り立った私。
大溝城址を簡単に説明すると、
津田信澄がいた城の跡地だと、そういうことでございます。
よーし、見るぞー!よーーーし!
という、ヤル気マンマンぶりで、
今にもどこぞへ駆け出さんとしていると、
「ここからどう行けばいいのかやけど、情報によると病院があって、
…ちょっと待って、…方角合ってるのかな…」
同行者は一切血沸肉踊っていないらしく、
とてつもなく冷静でした。
「だいたいこの辺やねんから、迷いながら探せばええやん。」
「…。」(←同意致しかねるが反論するのもアホらしいので、
無視して方角が正しいかどうかを考えている様子。)
…なるほど。
石垣を見るためなんぞで迷いたくないわけだな。
できるだけ時間の無駄を省きたい、という雰囲気なのだな。
そう察した私は
「迷うのも、楽しいよ!」
と、一番邪魔くさい旅の醍醐味を提案。
それをまたしても程よく無視しつつ、
正しいと確信できる方角が解り次第、そちらへ誘われました。
その後も、迷いそうになると立ち止まって熟慮する同行者のお陰で、
目的地はあっさり見つかりました。
…うぅむ、効率良くてやんの…。
ここにたどり着くまでに予定していた「迷う」という行程が全くなかったため、
体力が有り余っていた私は、残された石垣のもとへ、
がむしゃらに駆け寄ることができました。