全編苦情旅ブログ。⑩(おじいさんを置いて行く) | 歴史と未来の探究ノート

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占い師として生計を立てつつ、プライベートは「本能寺の変」の研究に没頭する変わり者。
弟と、本能寺姉弟(ほんのうじきょうだい)としても活動中。
真理を追い求める研究ライフ、どうぞご笑覧ください。

おじいさんの話はまだ終わりません。


何だか歴史好きのおじいさんらしく、


「信長がつき…秀吉がこねたる…天下餅…え~、う~…」


と、のらりくらり言うのを苦行中の弟が仁王立ちで聞いておりました。


(家康さん、その餅喰ってさっさと出発しようぜ、…チクショウ!


その後、イライラしながら


どうにか家康さんが餅を食べ終わるところまで話を聞いた私は、


「はい。じゃ行きましょう。」


と失礼なくらいおじいさんを急かしました。



おじいさんはゆっくり立ち上がり、ゆっくり歩き出しました。


するとまたたく間に息が上がり、立ち止まりました。


そして息も絶え絶えに、「ああしんどい。休憩しようか。」と座り込もうとするので、


「もういいです。この道を真っ直ぐで着くんですよね?私達だけで行きます。」


と言いました。もう見切りを付けるしかないのです。さようなら、G。


「そうか、悪いなぁ。」



あっさりOK…。



いいよいいんだよ、正直ホッとしたの私達。


Gにガイドとしてのプライドが無くて本当に良かった…!!!


って思ったんだ。


うん、ただね、このガイドって有料なんだよね。1000円だけど。


マネーが発生するんだから、こんなのって詐欺だよね…って、ちょっと思う。


でもね、私達、


すみやかにGのもとを離れたの。


とにかくGから開放されたいって思いが強過ぎて、


私達だけで行っていいってお許しが出たのが、嬉しくて嬉しくて、つい


サヨナラを言わずに行ってしまったのです。


おじいさんは、ここで待ってる的な雰囲気を醸し出していたよなぁ…。


まさかとは思うケド、


どうする気なんだ…、あのヒト?