おじいさんの話はまだ終わりません。
何だか歴史好きのおじいさんらしく、
「信長がつき…秀吉がこねたる…天下餅…え~、う~…」
と、のらりくらり言うのを苦行中の弟が仁王立ちで聞いておりました。
(家康さん、その餅喰ってさっさと出発しようぜ、…チクショウ!)
その後、イライラしながら
どうにか家康さんが餅を食べ終わるところまで話を聞いた私は、
「はい。じゃ行きましょう。」
と失礼なくらいおじいさんを急かしました。
おじいさんはゆっくり立ち上がり、ゆっくり歩き出しました。
するとまたたく間に息が上がり、立ち止まりました。
そして息も絶え絶えに、「ああしんどい。休憩しようか。」と座り込もうとするので、
「もういいです。この道を真っ直ぐで着くんですよね?私達だけで行きます。」
と言いました。もう見切りを付けるしかないのです。さようなら、G。
「そうか、悪いなぁ。」
あっさりOK…。
いいよいいんだよ、正直ホッとしたの私達。
Gにガイドとしてのプライドが無くて本当に良かった…!!!
って思ったんだ。
うん、ただね、このガイドって有料なんだよね。1000円だけど。
マネーが発生するんだから、こんなのって詐欺だよね…って、ちょっと思う。
でもね、私達、
すみやかにGのもとを離れたの。
とにかくGから開放されたいって思いが強過ぎて、
私達だけで行っていいってお許しが出たのが、嬉しくて嬉しくて、つい
サヨナラを言わずに行ってしまったのです。
おじいさんは、ここで待ってる的な雰囲気を醸し出していたよなぁ…。
まさかとは思うケド、
どうする気なんだ…、あのヒト?