前回の続き

玄関先に小島功さんの作品を飾ったら昭和テイストになった話を書いたのだが、外から帰ってきて改めて入り口から絵を眺めると、この構図はどこかで見た記憶があると思い、しばらく考えていたら思い出しましたよ。高校生の時に付き合っていた彼女とラブホテル(当時はモーテルと言われていた)に行った時、部屋の入口に裸婦の絵が飾ってあってその絵に似ているのだ。初めてモーテルに彼女と行ってドキドキしつつ、絵について講釈をたれた記憶がよみがえってきた。頭の中ではあんなことやこんなことを想像し爆発しそうになっていた癖に口では彼女に向かって「この絵は主題が曖昧だ」などとほざいていたのだ。二人とも緊張していて部屋中を探索したりビール飲んだり、窓を少し開けて外を見たりしたが、結局なにも出来なかったのだ。それにしても学校帰りに制服姿でいかがわしいホテルに入るなんて、今ならバレれば即退学ではないかと思う。通っていた高校も偏差値高めの高校だったし、身なりも普通の高校生がそんなことをやってるのだから古き良き時代だったと思う。彼女とはその後、あんなことやこんなことをしてしまうのだが、お互いに相手が好きで一緒にいたいという気持ちだけだったので、今となっては古き良き思い出だ。最近ネットで「高校生の女の子と仲良くして良いのは高校生の男の子だけ」という書き込みを見かけたが、その年令でなければできないことっていうのは絶対にある。たまに社会的地位のある人物が少女売春や痴漢で捕まったりするが、若い頃叶えられなかった欲望を地位やお金で買おうとしたってもう遅いんだよね。気の毒だけど。