月曜日に倒れた祖父は今だ眠り続けている。

82年間の月日をひとつひとつ思い出して夢を見ているのだろうか。

呼びかけても反応はない。

病院に泊まり祖父と二人きりで二晩を共にした。

ときおり祖父はあくびをする。「あっくん」と今にも言ってくれそうな気がする。


おじいちゃん、こっちは空虚がいたるところに座っているよ。

そことここの境目はどこだろうね。だれがラインを引くんだろう。

今生の別れだね。

明日、東京に戻ります。