【対談企画 第4弾】

同志社大学フットサルクラブTREBOLと神戸大学体育会フットサル部FORCA×Guerreillaの定期戦である同神戦が今年も11月16日に開催されます。

 

 

それに向け、今年は「同志社×神大」の対談企画を実現。

チームに、大学フットサルに、そして同神戦に懸けるアツい想いをそれぞれの立場から語ってもらいました。

 


第四弾は、チームの支柱となる重要な存在であるマネージャー2人。

同志社からは、日々の練習を要領良く行うためには何をすべきかを的確に判断しながらも部員一人一人を大切に思い、面倒見のいいマネージャー谷口利里香(写真左)。

神大からは、とにかくチーム愛が深すぎる。チームを想う気持ち、ベンチからの声援、戦う気持ちは選手以上かと謳われるマネージャー伊澤菜美香(写真右)。

チームを支える立場の裏では何を思うのだろうか。彼女たちの内に秘めたる情熱を部員に訴えかけるように話してもらいました。マネージャーの裏話をぜひこの機会に入手しちゃってください。





ーでははじめに、お互いのマネージャーの印象を教えてください。

 

谷口:マナーがしっかりしてて、一生懸命やなって思います。

 

伊澤:初めて言われた(笑)そうなんや!

私は、同志社のマネブロ(マネージャーブログ)を読ませてもらってて、私らのマネブロは一生ふざけてるんやけど同志社のを読んでる感じやとシンプルっていうか「結果報告」って感じで…そういう形式にしてって言われてるん?

 

谷口:言われてないけど、代々そういう感じになってるなあ。最初にちょっとだけ最近あったこと言って、あと結果報告してその(試合の)時にどう思ったか感想書いて終わるかな。

 

伊澤:私らはそれに加えてプライベート写真とかオフショット載せて「こんなアホなことしてます!」みたいなん書いてるから(笑)同志社のマネブロだけを見てると真面目なんかな、そういうルールとかに厳しいんかなっていうのは勝手に思ってた。

 

谷口:ルールはないけど、多分神大の方が選手と仲良さそう(笑)神大の人とかびわこ成蹊の人とか見てたらテンション高いというか仲良いなあって思うけど、うちらはマネージャーとはそんな感じなくてちょっと距離あって静かな雰囲気があるわ(笑)

 

伊澤:それ(雰囲気)は練習中とかに感じるん?

 

谷口:いやー、もう普通に女の子と話すのが苦手なんやと思う(笑)

 

伊澤:なるほどな(笑)

 

谷口:あんまり喋らへんなあ(笑)挨拶も少ないくらい…

 

伊澤:それはちょっと寂しい…でもこの前ご飯会してなかった?

 

谷口:ご飯会はお酒入ってたからふざけてたな(笑)

 

伊澤:あー、お酒入ったら喋るのにか(笑)

 

谷口:なのに、普段は静かやからどっちがほんまなんか分からへんなってマネでも話してた(笑)学部の体育会の友達はすごいうるさくて元気やから余計静かに感じるんかもやけど。せやな、他のチームよりは静かなんかなあて思う。

 

伊澤:そうなんや。そこが(神大と)違うんかな。

 

 

 

ーマネージャーをしてて、やりがいを感じる時は?

 

谷口:(選手のみんなが)喜んでる姿を見た時と、「ありがとう」って言ってくれた時。

 

伊澤:それは間違いない!

私は、マネージャーって自分がチームに働きかけたことが目に見えにくい立場やと思ってて。例えば選手やったら点決めたり試合に勝つとか目に見える結果があるけど、私たちマネージャーはそういうのないやんか。だから、そのことを実感した時にすごいやりがいを感じるなって思ってる。マッサージとかテーピングをやってて「あ、私上手くなったなあ」って自分でも分かる時とか…。あとは『メディア班』って言って動画とかポスターを作る役職に就いてるんやけど、私が全力で作った動画とかポスターを「いいやん」って褒めてくれた時も。私は自分の成長を感じた時とみんなから認められた時にやりがいを感じるな。

そういうエピソードある?

 

谷口:テーピングとかやってて、選手の人が「完璧やん」って言ってくれた時はもうめっちゃ嬉しい!

痛めてるところのマッサージしてあげて、その選手が後で病院で診てもらった時に「マッサージしてくれたおかげで結構症状が軽く済んだよ」って言ってくれたのも嬉しかった。

 



伊澤:え、それは嬉しいやろな…なんか今共感できてるのがほんまに嬉しい!!(笑)

でも最近、辛いこともあったよ。三回生の初めの頃、私ってマネージャーの仕事もちゃんと理解して覚えてきたし広報活動もしてるし、もう一人前やな、頑張ってるなって思ってた時期あってん。その時に、ある選手にテーピング巻いたときにそれがすごい緩かったらしくて。私が巻いたテーピングをとって他のマネージャーに「巻き直してもらっていいですか?」って言ってる姿を見た時がホンマに辛かった。テーピングを巻くっていう基礎中の基礎さえ出来てなかったことがほんまに辛くって…自分が腑甲斐なくて情けなかった。もうそれからは毎日自分の足に何回もテーピング巻いて…(笑)ほんまに悔しくて!(笑)

 

谷口:えー!それすごい!!

 

伊澤:今は怪我してるのが一回生で私が先輩やから(テーピングを)頼んできてくれて、そのおかげもあってすごい上達したなって思うんやけど、その基礎が出来てなかったって現実を突きつけられた時は一番辛かった。情けないし選手にも申し訳なさすぎて辞めたいとまで思ったな…。

 

 


 

ー熱すぎる…!

   では選手に対する思いとは?

 

谷口:選手はマネージャーのことどう思ってるんかなって思う…。チームの一員として考えてくれてるんやったら「ありがとう」とかなくても気にしないけど、正直試合中は選手と一緒に応援したいし(試合中はマネージャーがtwitter実況しています)、ベンチでも一緒に喜んだら「一緒に頑張ってるな」って思うんやろうけど、あんまりそういうのないかな。ちょっと他人っぽくなってしまってるのがずっとモヤモヤしてる…。全員が全員そうじゃないしちゃんとチームの一員として見てくれてる人もいるし、代々のキャプテンは絶対マネージャーのこと気にしてくれはる。例えば「おはよう!」とかの声かけしてくれるとか。でもそうやって考えてくれてる人は少ないし、そこは寂しく感じるな。

 

伊澤:それは早急に話し合うべきやと思う、話し合ったらすぐ解決しそうやけどな…。

 私は、マネージャーはもちろん選手も何よりも大事な存在で。ほんまに私のやる気の源というか、私がやることいっぱいでしんどいなーって思う日でも選手が練習頑張ってたら私もやったろかっていう気になるし、汗だくて走り回ってる姿みたらすごい元気もらえる。私にとって大切な存在でいてくれてるなあ。

 



谷口:いいね、そういうの大事。それが結果にも繋がってるんじゃないかなって思う。私は(同志社の選手は)マネージャーと一緒に頑張ってる感がなく感じる。去年の4回生の先輩は、ご飯連れて行ってくれたり試合についてどう思ったか聞いてきてくれて、そういうマネージャーからの目っていうのもすごい大事やからちゃんと考えて他の選手にも言うわって言ってくれはったからそういう時に役に立ってるなって思うけど、今はないかも。去年の4回生の代がすごい強かったから、やっぱりそういう繋がりは大事やなあて思う。

 

伊澤:うんうん。同回生は特にかな。今のこのメンバーじゃなかったらここまで続けられてなかったし、部活のこともこんなに好きになってないと思う。私すごい口悪いしわがまま言うし、可愛げのないマネージャーやけど、それも全部受け止めてくれた上で大切にしてもらってるのを感じるから…(笑)部活のモチベーションにも繋がるし、ありがたいなって思う!

 



ー素敵な仲間ですね。素晴らしい!

   そんな選手をかっこいい!と感じる瞬間は何かありますか?

 

谷口:試合してて負けてる状態で、残り少ない試合時間でたまに「このまま負けちゃうんかな」って思っちゃう時があるねんけど、そういう時にベンチのみんながボード見ながらこうやったらいけるかもとか話してたり、一生懸命走ってたり、ずっと最後まで諦めない姿、まだいけるっていう姿を見たらすごいかっこいいなって思う。

 


伊澤:めっちゃ良いエピソード!

 

谷口:あとは、スコア表書いてて何も周り見えてなくて、私の方にボールが飛んできて危ない時に黙ってさっと手を出して守ってくれた時はかっこいい〜!って思う(笑)そういうのよくある(笑)だから、私らとあんまり喋らん割にそういうのはちゃんとしてくれるんやって(笑)ツンデレなんかな?(笑)

 

伊澤:良いやんかっこいいな(笑)かっこいいと思う瞬間…

私はあんまりないなあ(笑)試合中は当たり前にかっこいいというか、かっこよさに慣れてしまってる感はあるかも。あ!あの、私ら試合前の円陣のときに肩組むねん。その時に肩をそっともってくれる選手とガッと力強くもってくれる選手がいるねんけど、私はガッともたれた時に「ハッ!!」てなる(笑)男の人やったんやって(笑)


谷口:普段そういう目で見てないからな〜(笑)


伊澤:それな!(笑)でも同志社の負けてる時に頑張ろうってなるのはすごい良い。うちは負けてたらすごいシュンってなっちゃうチームやから、いいなって思う。そういう姿絶対かっこいいやろな。

インカレ関西大会で遼太郎(神大#99山上遼太郎)が残り30秒くらいで逆転ゴール決めてくれたり、去年の残留かかってる関西リーグの試合で残り3秒で勝ち越してくれた時とかの土壇場の得点は一番盛り上がるしかっこいい。号泣したもん、あんなんずるい!(笑)

 



ーあのシーンはめちゃくちゃ激アツでしたね!

   では最後に、同神戦への意気込みをお願いします!

 

谷口:伝統の一戦で勝ちにこだわるのも大切やけど、楽しんで試合してほしいと思ってます。自分はサポートも大事やけど選手が喜んでる姿を見るのが好きやから、みんなが楽しくフットサルしてるのを見たいと思います!

 

伊澤:去年の2-9で大敗したベンチに私も入ってて、試合やしスコアボードつけたけどそこに失点ばっかり並んでいくのがすごい辛かった思い出がある。同神戦に対してそんなにいいイメージが今のところないから、勝ってそれを塗り替えてほしいな。楽しんでほしいのはもちろんやけど、よくないイメージを払拭するっていう意味では勝ち負けにこだわってしっかり勝ってほしいなって思います!

 

 

ーありがとうございました!




〈終〉





取材・文・撮影=河野真衣(同志社大学)