庭で雀が倒れていました。
この暑さで鳥も熱中症になるのでしょうか。
抱き上げてみるとけいれんはしていますが、息をしていました。
すぐに家の中に連れて行って水をあげました。
身体を水に浸してみました。
暫くすると、雀は少し元気になりました。
でも、何が起こったのか、何が起こっているのかが理解出来ないと言った感じで、口を開けたまま、戸惑っていました。
暫くして外に逃がしてあげようと思いましたが、相方が夕方涼しくなってから放してあげてはどうか?と言って来たのでそのまま夕方を待つ事にしました。
でも、そんな気持ちは雀には通じなかったのでしょう。
どうにか逃げ出さなくては!!!と焦ったらしく、元気になって来た雀は脱走を試みました。
入れていた籠の小さな穴から逃げ出しました。
みんなで悪戦苦闘してやっと籠に入れてあげて、夕方になったら放してあげるから!とお話をして夕方を待ちました。
さて、夕方になりました。
放す前に、雀は籠から脱走しました、家の中で・・・。
・・・そして、冷蔵庫の裏に隠れて・・・そのまま消えました。
どんなに探してもどんなに探しても見付かりません。
私がちゃんと管理していなかったから・・・と私は後悔し、夕方迄待とうと言った自分が悪いと相方も言い出しました。
そして・・・。
暫くすると、冷蔵庫の裏の方で、頭に蜘蛛の巣を付けた雀がじっとしていました!!
え~???何処に行っていたの???
その辺り全部探したのに!!!
その後の雀は私達の手を借りないと外に出られないと思ったのか、疲れたのか、大人しくしていました。
でも、その時には既に暗くなっていましたので、雀は我が家に一泊する事になりました。
夜の間も雀は大人しくしていて、明け方、明るくなって来ると、ガサガサと動き始めました。
それで、早朝に外に出してあげると、思いっ切り羽ばたいてそのまま行ってしまいました。
お迎えに家族か友人が来ていたらしく、その仲間達と行ってしまいました。
良かった~!!!
と、相方と顔を見合わせ笑顔になりました。
こういう時に、人って出るんだなぁと思った事。
その後の想像話で盛り上がった事。
人ってそういう時に人格が出る。
あれは、仲間だとしたら、心配したと怒られているのだろうか?それとも武勇伝でも語っているのでしょうか。
この話をしたら、日本の昔話の「雀のお宿」の話になりました。
雀を大切に育てたお爺さん。
糊を食べてしまったその雀の舌を切ってしまったお婆さんは雀を追い出してしまいます。
とても悲しみ、雀を探して雀のお宿に辿り着いたお爺さんはお宿でもてなされてお土産をもらって帰って来ます。
大きいつづらと小さいつづらを出されて小さい方をお爺さんは選び、その中にはお宝が沢山入っていました。
それを知ったお婆さんは、どうして大きい方を貰ってこなかったのかとお爺さんを責め、今度は自分が出向きました。
お婆さんは無理をして大きなつづらを貰って帰りますが、その中身はお化けだとか、ゴミだとか言われています。
小さくてもいいからつづらだよ~!!!と空に向かって叫ぶ私(笑)
私は、お婆さんかっ!!!
でも、相方と話していました。
お盆にやって来たこの雀は、もしかしたら、ご先祖様で、心配して様子を見に来たのかもしれないねって。
だって、冷蔵庫の後ろで消えたんですもの!!!