これは、ピンキーリングではありません。
母親の結婚指輪です。
母親は、父親の小指位の太さの薬指をしていました。
今では、その面影すらありません

年を重ね、母親はあちらの世界に帰る準備をしていて、しなくなった(出来なくなったの方が正解)の指輪を私に託しました。
託したと言うよりも、処分したかったのでしょうね。
静かに死を待つ姿。
死を待つなんて縁起でもないし、母親はまだまだピンピンして元気ですが、物に執着が無く、自分がこの世を去った時に残された人に迷惑を掛けたくないとの事で、様々な物が私に託されています。
母親の願い通りにこの指輪は形を変える事になります。
「物はあの世には持って行けないから」