被災した時、みんな食べ物が無くてスーパーの前に行列が出来ていた時、その列に並ばなくても良かったのは相方が飲食店だったから。
飲食店と言っても幅広いですが、相方のお店は様々な食材を扱うちょっと変わったお店だったのと、週末を迎えるので在庫を持っていたと言う事も幸いしていました。
お店の中がメチャメチャになっていてその片付けに何日かは追われていました。
片付けても片付けても余震が続いて、片付けては外に逃げ出す、また落ち着いた頃に片付けて・・・を繰り返していました。
片付けをしながらも相方はこの被災して食べ物が無い時期にどうやって人々に食べ物を提供出来るのかと考えていたようです。
店内では飲食は難しくても持ち帰りなら出来るのでは?とテイクアウト出来る様にと動き始めました。
それが震災後の第一歩となりました。
昔から、映画オタクの相方と「もしも震災が起きて離れ離れになったとしたら」って冗談で話していましたが、この震災の時に一緒に居たのでお互いを捜し歩く事はありませんでした。
あの頃話していたのは、相方は何かあったとしても、仕事場はこの店だから所在は分かる、でも、私は自分のサロンとそれ以外にカルチャーだったりと仕事場を幾つか持っていて何処に居るか分からないのでとにかく集合場所を相方のお店にしようと言う話で終わっていました。
行き違いにならない様に1日待って、1日経っても戻って来なかったら探しに行くけれど、行き違いにならない様に脇道反れないで大きな通りを歩いて来る事。
そんな話もした気がします。
避難場所だったり、万が一の時の事って案外話している様で話していないって方多いかもしれません。
この震災でダメになったカップルの話をよく耳にします。
上手く行き始めていたのだけれど、この震災が何かを教えてくれたかの様だとその方々は言っています。
この震災で本当に大切なモノが何なのかを知った方も沢山沢山居るみたいです。
もしもの話は今のところ起こっていませんが、もしもに備えて集合場所を決めておくのも一つかもしれません。
相方のお店は縮小しながらも開店しています。
閉店してしまったお店も再開出来ていないお店もある中、本当に有難い事なのだと感謝せずにはいられません。