・早坂茂三
田中角栄元内閣総理大臣の政務秘書を23年間務めた人物。
田中角栄の知恵袋として、一番近くで角栄を見続けてきた人物による各業界の人物論。
田中角栄とのやり取り、比較などを通じて、対象人物の評価を浮き彫りにさせています。
<記憶に残っていること>
●田中角栄という、稀代の政治家を知ることは戦後政治の大きな流れを知る上で欠かせない。
●田中角栄は、ロッキード事件裁判の公判中、第一線から退いた。その後暇を持て余してゴルフに興じ、
一日3ラウンドを毎日回っていた。
●それに付き合えたのは、熊本細川藩16代目で 元上智大学ゴルフ部主将の元首相、
細川護煕だけであった。
→筆者の知り合った人達の人物評よりも、
田中角栄についての話が強烈で記憶に残っていることが多いです。
<感想>
本を読めば読む程、その中で知り得たことや人物、事件などの深堀りの為に、
次に読みたい本やジャンルなどが、無限ループのように広がっていきます。
今回、田中角栄の生き方、考え方の断片を知るとこで、俄然、人間田中角栄に興味を持ち、
現在は「異形の将軍 田中角栄の生涯(津本陽)」を読んでいます。
この次は、筆者の津本陽の他の作品を考えています。
本自体の内容もそうですが、知識吸収のスパイラルを体験できるのは、
本を読むことの醍醐味の一つだと思います。
本書のような人物伝は特に「リンク」し易いので、知識の幅を広げる為の乱読には持ってこいです。
A原