2011年 ミズノクラシック 雑感 | JLPGA観戦備忘録

2011年 ミズノクラシック 雑感

 どうも・・・
2011年のミズノクラシックは桃子プロの2年振りの優勝で幕を閉じました。おめでとうございます!
彼女の優勝は国内では2009年アクサ以来ですが・・・
2008年にUSLPGAメンバーになってからはUSLPGA競技で初めての優勝となります。
2008年からUSLPGAに参戦して4年目になりますか・・・特にこの2年は国内でも優勝争いに絡むこともなくなってきており、その間コーチや専属キャディを変えるなど試みるも、結果が出せていない不安があったと思います。
藍ちゃんでも2006年参戦から2009年のエビアンまで4年かかりましたから・・・
そう言えば藍ちゃんもその前年にかなり調子を落としてからの復活であり、翌年には年間5勝挙げる活躍でしたから桃子プロもこれを転機に輝いていた強さが戻ってくると良いと思います。

トーナメント全般の雑感として振り返りたいと思います。
今年も強烈なバーディ合戦になりました・・・
風があまり無く、ラフも厳しくなく、広いフェアウエイ。そんなに罠みたいなセッティングもない感じでしょうか・・・
しかもかなりの技術を持っている面々ですからどこからでもスコアが伸びてくる感じです。
USLPGAのメンバーはいつもそんな感じでトーナメントを競っているためか、基本的にショットもパットもガンガン攻める意識が強くなるのでしょうか・・・
その点、日本国内のメンバーでは普段のトーナメントでは誰が伸ばして来そうかは予測がつくのだろうし、常に勝利を強く期待されるプレッシャーを受けてている数名のプロなども、状況を見て無理に攻める事もない展開が多くなってしまうのかも知れません。
ですからこんなに伸ばす展開は逆に慣れないプレッシャーになるのでしょうか・・・

今年もアメリカを主戦場にしているプロと日本を主戦場にしているプロの成績を比較してみると、
TOP10で見て・・・USLPGA 9人 VS JLPGA 3人(さくらプロ、テレサ・ループロ、リエスドプロ)
TOP20で見て・・・USLPGA 14人 VS JLPGA 10人こんな感じです。
昨年とあまり変わっていませんが、ワールドランキングから見ても仕方のないことでしょうか?
智恵ちゃんも自分より技術が高い人が多い中で挑戦者として自由にやってみたいと思うのかも知れません。

ではこの3日間の智恵ちゃんについて振り返ってみます・・・
初日は藍先輩と昨年のUSLPGA賞金女王チェ・ナヨンプロとです、初日からCS中継もあり、放送としてはメインの組ってことですね。
中継ホールは後半の13番からで、智恵ちゃんはここまでEVENですが全体の中の50位くらいと出遅れてしまっていました。
それでもチャンスホールの13番ロングではグリーン手前からのアプローチをしっかり寄せて楽々バーディ。
続く14番でも2mくらいにつけたバーディパットをしっかり沈め連続バーディと乗って行けそうだったんですが・・・
16番ロングの2打目がラフに掛かり、そこからのグリーンを狙ったショットがカラーに僅かにこぼれると・・・
カラーからピンまで小さなマウンド越えの7-8mのパットを1.5mショートさせるミスパット。
このパーセーブパットはラインに自分の影が重なるいやらしい感じでしたが、スライスを読みすぎ左に外してしまいます。
この初日は結局3バーディ、2ボギーのtoday-1で38位タイと出遅れます。
ドライバーはとても安定していました。アイアンとアプローチが今ひとつのようだとのラウンドレポートもあり、長めのパットが入ってくれなかったみたいです。

初日出遅れたために、2日目は裏街道スタートの智恵ちゃん。
そのためTV中継には午前・午後とも全く掛かりません・・・
でもそんな中6バーディ、ノーボギーでTOTAL-7でTOPと6打差ですが9位タイに上がってくれました。
中でもロングで4つしっかり獲ってくれてます・・・コメント入れていたのが効いた訳もないのでしょうが嬉しかったです。

3日目は最終組の2つ前ですから活躍次第ではしっかり中継される位置です。
組合せはキム・インキョンプロとテレサ・ループロです。インキョンプロはロレックスランクで智恵ちゃんのちょっと上にいますし、体格も智恵ちゃんくらいですから智恵ちゃんがアメリカで戦う上で参考になるプロだと思ってます。
最終日午前のCSの中継で智恵ちゃんは1番のティーショットを左に打ち出してしまいドキッとしましたが、ラフで止まってくれてました。
しかし2打目はバンカーに捕まったようで、3打目は100yくらいのバンカーショットでグリーンを狙います。
4mくらいピンをオーバーするもののバーディチャンスにつけます。
軽く下りのラインでしょうか、智恵ちゃんはジャストタッチで流し込むナイスバーディで幸先良くTOTAL-8に伸ばします。
しかし中継のあと、ネット速報で確認すると2番でダボ・・・やってしまいましたバーディのあとのダボ。どうも2オン3パットだったらしいです。
そして7番ロングでバーディ獲るもすぐボギーとして前半today+1と周りがバーディラッシュでスコアを伸ばす中、智恵ちゃんは順位を大きく下げてしまいました。
午後の中継もなかなか智恵ちゃんは映してもらえません・・・二桁アンダーにならないとダメみたいです。
それでも18番の2打目とバーディトライはやっと映してもらえました。15m以上の長いバーディトライは良いタッチでしたが2パットのパーで、結局today EVENでTOTAL-7の18位タイ。
最終日はショットに苦しんだみたいです。

3日間の記録をみると・・・パーセーブ率が92.6%、パーオン平均パット数が1.74、パーオン率77.8%でリカバリー率が9/12ですから、何が悪かったのか・・・
ゴルフとしては悪い内容ではなかった・・・でも優勝を争えるゴルフでなかった・・・
そんなところでしょうか。

国内の大会も残り3試合となりました。
次の伊藤園は智恵ちゃんとしてはあまり結果が残せていない大会ですが、逆にプレッシャーの無いところで伸び伸びとやってみて欲しいですね。
期待して応援しましょう!
では・・・