日本語が美しいという理由の一つは「日本人自身がつくった言語」だからです。日本語は「漢字を素材として日本人自身がつくった言語」であることを皆様に知って頂きたいと思います。

 

今回は「ぽか」の語源をご紹介します。

 

この言葉は、将棋や囲碁などの解説においても、ときたま、でてくる言葉です。「有利に試合を進めていたのに終盤でポカをして負けてしまった」のような表現をします。

 

この文脈からすると、「ポカをする」とは、将棋や囲碁などにおいては「敗着の手を打つ」ことと思われます。

漢字に「不用」を一字にまとめた(不+用)という字があり、一音節読みでポンと読み「不要である」の意味です。干はカンと読み「失敗した、しくじった」の意味があります。

 

つまり、ポカとは、「(+用)干」の多少の訛り読みであり直訳すると「不要な失敗をした」の意味になり、これがこの言葉の語源です。なお、漢語では、不用は不要と同じ意味でも使われます。

 

 

最後までお読み頂いて有難うございました。(E.М)