台に乗せた脚がだんだん痺れて来る。
コットン球を体に当てられたり胸のあたりを軽くつねられたりして感覚があるかどうかを確かめ、ついに手術が始まった。
何やら押されたり引っ張られたりするような体の感じ方はあったものの、実際は切られている所を見られないようになっていたし、吐き気でそれどころではない私。
吐きたい。でも麻酔でお腹に力が入らないから弱々しくカハカハと声が漏れる。
1度吐き、2度目の嘔吐をしている時に先生の赤ちゃん出ますと周りの看護師さん達の頑張れーの声が聞こえ、こんなにも早く生まれるとはと驚き、まだ心の準備が…なんて思っている内に、産まれた。
産まれましたの声と、おめでとうございますの声が聞こえて何秒か経った頃、無事に産声を聞くことが出来た。
すぐに抱かれた赤ちゃんを目の前まで見せてくれて、写真を1枚撮り、赤ちゃんは連れて行かれた。
その後も先生の処置は続き、最後に傷の部分にボンドを付け手術終了。
手術台から回復室のベッドに移され、そこで最後の最後にまた嘔吐した。
しばらくして夫がベッドに来てくれて、赤ちゃん可愛いとご満悦な顔をしていた。
ここまでは会話が普通に出来ていたが、脚の痺れが無くなっていくとともに少しずつ痛みが出始める。
だ液を注射で止められていて喉が掠れる中、やがて私の発する言葉は痛いという単語しか出なくなった。